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NY外為市場=ドル上昇一服、対円でも32年ぶり高値から戻す

配信日時:2022/10/14 07:37 配信元:REUTERS

[ニューヨーク 13日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドル上昇が一服した。序盤では9月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を超える伸びを示したことを受けて急騰したが、過剰反応だったとの見方が浮上。不安定な取引の中、大半の通貨に対して軟化した。

ドル/円は一時32年ぶりの高値となる147.665円まで上昇したが、その後は上げ幅を縮小し、終盤は0.2%高の147.25円となった。

ユーロ/ドルは序盤に2週間ぶり安値を付けたが反転し、終盤は0.7%高の0.9773ドル。

BMOキャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の外国為替戦略グローバルヘッド、グレッグ・アンダーソン氏は、現在の外為市場の動きは「多少の指標の振れに動揺するのは市場が神経過敏になっている兆候だ」と述べた。

9月のCPIは前年比8.2%上昇し、市場予想の8.1%上昇を上回った。変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は前年比6.6%上昇と、予想の6.5%上昇を上回り、1982年8月以来の伸びを記録した。

金融市場は、11月1━2日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での1%ポイント利上げの確率を13.4%織り込んた。

トレーダーはまた、日本の当局による介入に警戒を続けている。ワシントンを訪問中の鈴木俊一財務相は「過度な変動に対しては適切な対応を取りたい」と繰り返したが、特定の水準を念頭に置いているかは不明。

BMOのアンダーソン氏は、日本は今後数週間のうちに、148円台のどこかで再び介入を行うとの見通しを示した。

ドルはスイスフランに対しても急騰し、一時2019年5月以来の高値を記録した。終盤では0.2%高の1ドル=0.9995フランだった。

一方、英ポンドは対ドルで急伸。1.9%高の1ポンド=1.1306ドルとなった。

対ユーロでもポンドは5週間ぶりの高値に上昇した。ユーロ/ポンドは終盤では1.1%下落の86.41ペンスだった。

トラス英首相が国債市場の混乱を引き起こした「ミニ予算」の一部について再考しているとの報道が材料となった。

スカイニュースは関係筋の話として、この計画の一部撤回を巡る議論が行われていると報じた。また英大衆紙サンによると、トラス首相は最終的には法人税の引き上げを検討しているという。

ドル/円 NY終値 147.22/147.23

始値 146.80

高値 147.67

安値 146.52

ユーロ/ドル NY終値 0.9773/0.9777

始値 0.9724

高値 0.9805

安値 0.9632

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