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メルク、モデルナと個別タイプのmRNAがんワクチンを共同開発へ

配信日時:2022/10/13 14:15 配信元:REUTERS

[12日 ロイター] - 米製薬大手メルクは12日、米バイオ医薬品大手モデルナのがんワクチン候補で、メッセンジャーRNA(mRNA)技術を使って患者1人1人に合わせて調整するタイプのワクチンを共同開発する道を選択した。共同販売も視野に入れる。モデルナへの前払い金は2億5000万ドル。

このワクチン候補はメラノーマ(悪性黒色腫)の中期臨床試験で、メルクの主力がん免疫チェックポイント阻害薬「キイトルーダ」と組み合わせて試験される。ワクチン候補は腫瘍の突然変異パターンに基づいた患者ごとのT細胞(免疫反応の重要な構成要素であるTリンパ球)を組成する設計。このワクチン候補のデータは今年10─12月期中に得られると見込まれている。

メルクとモデルナは2016年に、さまざまながんの治療向けにこうした個別タイプのワクチンを開発する戦略的提携を結んでいた。

モデルナはコロナウイルスワクチン市場が向こう何年かにかけて、昨年規模に比べ縮小していくと見込み、インフルエンザウイルスや呼吸器感染症のRSウイルスなどの他のワクチンに望みをつないでいる。

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