寄り付き概況

日経平均は48円安でスタート、INPEXや東エレクなどが下落

配信日時:2022/10/12 09:39 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;26353.22;-48.03TOPIX;1867.27;-3.97


[寄り付き概況]

 12日の日経平均は48.03円安の26353.22円と3日続落して取引を開始した。前日11日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は36.31ドル高の29239.19ドル、ナスダックは115.91ポイント安の10426.19で取引を終了した。国際通貨基金(IMF)による世界国内総生産見通し下方修正に加え、重要インフレ指標の発表を控え長期金利が最近の高水準付近に再び近づき警戒感から売りが先行した。その後、買い戻しの動きから一時上昇に転じたが、取引終了にかけ、英中銀のベイリー総裁が市場機能回復のために実施していた緊急国債購入を計画通り今週で終了することを表明すると金融市場混乱への警戒感に伴う売りが再燃し、ダウは上げ幅を縮小。ナスダックは下落で終了した。

 今日の東京株式市場は、やや売りが先行した。昨日の米株式市場でダウ平均は小幅に上昇したものの、ナスダック総合指数が1%台、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2%台の下落となったことが東京市場でハイテク株や半導体関連株の重しとなった。また、今晩米国で発表される9月の米卸売物価指数(PPI)や米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(9月20-21日開催分)、明晩発表予定の9月の米消費者物価指数(CPI)などを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあった。一方、昨日の米株式市場でダウ平均が小幅ながら上昇したことがひとまず東京市場の安心感となった。また、日経平均が昨日までの2営業日で900円を超す下げとなったことから、自律反発狙いの買いも入りやすく、寄り後、日経平均は一時上げに転じた。なお、取引開始前に発表された8月の機械受注統計は、民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)が前月比5.8%減だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値は2.3%減だった。今日はソシオネクスト<6526>が東証プライムに上場した。

 セクター別では、鉱業、海運業、石油石炭製品、証券商品先物、卸売業などが値下がり率上位、空運業、医薬品、倉庫運輸関連、サービス業、食料品などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、INPEX<1605>、東エレク<
8035>、アドバンテスト<6857>、川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>、商船三井<9104>、日立<6501>、東京海上<8766>、三井物産<8031>、三菱商事<8058>、ルネサス<6723>、三菱自<7211>、三菱重<7011>、村田製<6981>、キーエンス<6861>などが下落。他方、第一三共<4568>、リクルートHD<6098>、OLC<4661>、アサヒ<2502>、日本電産<6594>、東芝<6502>、JAL<9201>、ANA<9202>、JR東海<9022>、ファナック<6954>、SMC<6273>、ファーストリテ<9983>などが上昇している。 <FA>

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