NY市場サマリー(10日)株式続落、ドル上昇
[10日 ロイター] - <為替> ドルが4日続伸した。今週発表される米インフレ指標待ちとなっている。一方、英ポンドはイングランド銀行(英中央銀行)が国債市場安定化策の長期国債買い入れ措置の上限倍増を発表したものの4日続落した。
ドル指数は0.3%高の113.14。ユーロ/ドルは0.4%安の0.9705ドル。
ポンド/ドルは0.2%安の1.1054ドル。9月26日には1.0327ドルと最安値を付けていた。
ロシアルーブルは7月7日以降で初めて1ドル=63ルーブルに下落。ウクライナの首都キーウやリビウなど複数の都市が10日朝、ロシアのミサイル攻撃を受け、建物などが損壊し民間人の死傷者が出た。クリミア半島とロシア本土とを結ぶクリミア大橋で8日起きた爆発の報復との見方が出ている。
日本円は24年ぶりの安値145.90円に向かう動きとなり、終盤は0.2%安の145.72円だった。
1週間の祝日を経て取引が再開されたオフショア人民元は1ドル=7.10元で寄り付き、その後7.1670元まで下落。終盤は、ドル/元は0.3%高の7.1539元だった。
<債券> コロンブスデーのため休場。
<株式> 続落。米政府による中国向け半導体製造装置輸出規制の強化を嫌気し、ハイテク株や半導体株の売りが膨らんだ。また投資家の間では、中銀の利上げ継続に伴う影響への懸念が根強い。
米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード副議長はこの日、米国の金融引き締め効果が予想よりも速いペースでの成長減速という形で表れつつあるものの、FRBによる一連の利上げが完全に効果を発揮するまでになお数カ月を要する見通しと語った。
バイデン米政権は7日、半導体製造装置の対中輸出規制の適用対象を大幅に拡大する一連の包括的な措置を発表した。
これを受けて半導体株は売りが優勢となり、フィラデルフィア半導体指数は3.5%安となった。
半導体大手エヌビディアは3.4%下落、クアルコム、マイクロン・テクノロジー、アドバンスト・マイクロ ・デバイセズ(AMD)も下落した。
マイクロソフトは2.1%下落し、主要株価3指数を圧迫した。
<金先物> 米連邦準備理事会(FRB)による積極的な金融引き締め政策の長期化観測を受けて、続落した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比34.10ドル(1.99%)安の1オンス=1675.20ドルとなった。
<米原油先物> 世界的な景気先行き懸念を背景とした売りに押され、6営業日ぶりに反落した。 米国産標準油種WTIの中心限月11月物の清算値(終値に相当)は前週末比1.51ド ル(1.63%)安の1バレル=91.13ドル。12月物は1.51ドル安の89.8 4ドルだった。
ドル/円 NY終値 145.68/145.71
始値 145.51
高値 145.85
安値 145.45
ユーロ/ドル NY終値 0.9700/0.9704
始値 0.9691
高値 0.9745
安値 0.9686
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 29202.88 -93.91 -0.32
前営業日終値 29296.79
ナスダック総合 10542.10 -110.30 -1.04
前営業日終値 10652.41
S&P総合500種 3612.39 -27.27 -0.75
前営業日終値 3639.66
COMEX金 12月限 1675.2 ‐34.1
前営業日終値 1709.3
COMEX銀 12月限 1961.5 ‐64.0
前営業日終値 2025.5
北海ブレント 12月限 96.19 ‐1.73
前営業日終値 97.92
米WTI先物 11月限 91.13 ‐1.51
前営業日終値 92.64
CRB商品指数 283.0573 ‐2.5581
前営業日終値 285.6154