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米テスラ、超音波センサー取りやめへ 駐車時などの検知機能

配信日時:2022/10/05 15:01 配信元:REUTERS

[サンフランシスコ 4日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラは4日、製品への超音波センサー装備をやめると発表した。世界で今月から開始し、まず数か月でセダン「モデル3」とスポーツタイプ多目的車(SUV)「モデルY」から実施。その後に高級セダン「モデルS」と高級SUV「モデルX」でも取り除く。

テスラ車には現状で前後のバンパーに超音波センサー計12個が取り付けられ、主に駐車時や近くの対象物の検知用の短距離センサーとして安全機能や運転支援機能を持たせている。

市場アナリストはこの変更について「極めて安価な部品なので、費用節減効果はわずかではないか」とし、一部半導体の節約にはなるかもしれないと指摘した。テスラは昨年、半導体供給不足を受けてレーダーセンサーの搭載取りやめを開始。テスラのマスク最高経営責任者(CEO)は、運転手を必要としない完全自動運転機能はテスラ車ではカメラだけで可能になると主張してきている。

ただ、テスラ車は衝突死傷事故が相次ぎ、特に同社の運転支援システム「オートパイロット」に対する規制当局や法的、あるいは消費者からの監視が厳しくなっている。マスク氏が進めようとしている運転手なしの完全自動運転タクシー構想も、導入時期の目標から遅れている。

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