ＪＰモルガン世界新興国債券指数、インド今年組み入れ見送り

［４日　ロイター］ - 米金融大手ＪＰモルガンは４日、世界の現地通貨建て新興国債券の指数「ＧＢＩ―ＥＭ」の今年の見直しで、インドはまだ組み入れないと発表した。ロシア債券の除外に伴い、一部で組み入れの期待が高まっていた。

ＪＰモルガンは、投資家登録手続きに長期間かかることや、取引や決済や国内保管に必要な態勢が整っていないことを挙げた。同社は昨年になってインド国債組み入れの検討に着手していた。

インド政府は２０１９年から世界の指数に自国債券を組み入れさせることを検討し始め、ＪＰモルガンなどと協議。国際決済機関ユーロクリアと決済・清算について話し合いを開始した。インド政府は先月、ＪＰモルガンに対し、指数組み入れに際しては同国債の現地決済を考慮検討するよう要望していた。

ＧＢＩ―ＥＭは世界のファンドが総額２４００億ドル規模の資金運用に用いている。