２３日の米株式市場の概況、ダウ平均株価は４日続落し年初来安値を更新

　２３日の米株式市場で、ＮＹダウは前日比４８６．２７ドル安の２万９５９０．４１ドルと４日続落した。 　英国のトラス政権が１９７２年以来最大規模となる減税策と国債の増発計画を打ち出したことを受けて英国債利回りが急騰し、欧州の主要株式相場も軒並み下落した。これを受けて、米国の１０年債利回りも追随して上昇。グローバルな高インフレと金融引き締めの長期化懸念が続くなか、株式市場はリスクオフの動きが強まり、ＮＹダウは３万ドルの大台を下回った水準で取引を開始した。ＷＴＩ原油価格も８０ドルを割り込み、他のコモディティも幅広く下落するなか、エネルギーと素材が大幅に下落。その後も幅広いセクターへ売りが広がり、ＮＹダウは一時８２６ドル安まで下落した。引けにかけてはショートカバーが入り指数は下げ渋ったものの、６月１７日に付けた年初来安値（２万９８８８ドル７８セント）を下回って引けた。なかでエクソン・モービル＜XOM＞、シェブロン<ＣＶＸ>、ビザ＜V＞、JPモルガン・チェース＜JPM＞、バンク・オブ・アメリカ＜BAC＞が売られ、ボーイング＜BA＞、キャタピラー＜CAT＞も、ウォルト・ディズニー＜DIS＞も安い。半面、ホーム・デポ＜HD＞、ジョンソン・エンド・ジョンソン＜JNJ＞はしっかり。なお、ニューヨーク市場の出来高概算は１１億１０５８万株だった。 　一方、ナスダック総合指数も４日続落し、前日比１９８．８７９ポイント安の１万８６７．９２６で引けた。アップル＜AAPL＞、エヌビディア＜NVDA＞、マイクロソフト＜MSFT＞、アマゾン・ドット・コム＜AMZN＞が売られ、テスラ＜TSLA＞、ネットフリックス＜NFLX＞、コストコ・ホールセール＜COST＞の下げがきつい。 出所：MINKABU PRESS

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