１６日の株式相場見通し＝売り優勢、欧米株安受け再び下値探る展開に

　１６日の東京株式市場はリスク回避目的の売りが優勢となり、日経平均は下値を探る展開となりそうだ。前日の欧州株市場が総じて軟調だったほか、米国株市場ではＮＹダウ、ナスダック総合株価指数など主要株指数が揃って反落、両指数ともに約２カ月ぶりの安値圏に沈んだ。８月の米小売売上高など発表された複数の経済指標が予想よりも米国景気の強さを示すものだったことで、ＦＲＢによる大幅な利上げが続くことへの警戒感が拭えず、米長期金利が上昇するなかハイテク株などを中心に売りがかさんだ。東京市場では前日は日経平均が切り返す動きをみせたものの上げ幅は小さく、戻り売り圧力の強さが意識された。きょうは欧米株安を受けて再び軟調な値動きを強いられ、２万７０００円台半ばまで水準を切り下げる可能性がある。直近の大幅な調整を受け値ごろ感からの買いも想定されるが、来週予定されるＦＯＭＣを前に押し目を積極的に買い向かう動きは限られそうだ。 　１５日の米国株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前営業日比１７３ドル２７セント安の３万９６１ドル８２セントと反落。ナスダック総合株価指数は同１６７．３２１ポイント安の１万１５５２．３５７だった。 　日程面では、きょうは８月の中国小売売上高、８月の中国工業生産高、８月の中国７０都市の新築住宅価格動向、８月の中国都市部固定資産投資、ロシア中銀の政策金利発表、８月の英小売売上高、９月の米消費者態度指数（ミシガン大学調査・速報値）など。 出所：MINKABU PRESS

Copyright (C) MINKABU, Inc. All rights reserved.