１５日の株式相場見通し＝強含みもみ合いか、米株下げ止まるも不透明感強い

　１５日の東京株式市場は、前日終値近辺で強弱観を対立させ日経平均はもみ合う展開が予想される。前日の米国株市場では前々日の暴落の反動もあり、ＮＹダウ、ナスダック総合株価指数ともにプラス圏で引けたが、いずれも上値の重い展開でＮＹダウは０．１％高とほぼ横ばいだった。発表された８月の米卸売物価指数（ＰＰＩ）は２カ月連続の低下となったが、ほぼ事前コンセンサス通りでポジティブに捉える動きは限定的だった。株価は下げ止まったものの、ＦＲＢが金融引き締め姿勢を強めることへの懸念は拭えず買いの勢いは弱かった。東京市場では前日に日経平均が８００円近い下落をみせたが、先物主導で下げが行き過ぎた感もあり、目先値ごろ感からの買いも誘導されやすい。外国為替市場ではドル円相場の乱高下が続くなど不透明感が強い。これに加えて、取引時間中は米株価指数先物やアジア株市場の動向を横にらみに売り買いが交錯し、不安定な展開となることも想定される。 　１４日の米国株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前営業日比３０ドル１２セント高の３万１１３５ドル０９セントと小反発。ナスダック総合株価指数は同８６．１０４ポイント高の１万１７１９．６７８だった。 　日程面では、きょうは８月の貿易統計、７月の第３次産業活動指数など。また、１８日までの日程で「東京ゲームショウ２０２２」が開催される。海外では７月のユーロ圏貿易収支、英中銀の金融政策委員会の結果発表、８月の米小売売上高、８月の米輸入物価指数、８月の米鉱工業生産・設備稼働率、９月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、９月のニューヨーク連銀製造業景況指数など。 出所：MINKABU PRESS

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