９日の株式相場見通し＝強含み推移、米株高追い風も上値重い展開か

　９日の東京株式市場は売り買い交錯も日経平均は頑強な地合いが予想される。前日の欧州株市場は高安まちまちながら、米国株市場ではＮＹダウ、ナスダック総合株価指数ともに上値を追う展開となった。前日行われたＥＣＢ理事会では通常の３倍の水準となる０．７５％の利上げを決定したが、これについては事前に織り込みが進んでいたことで相場への影響は限られた。また、パネルデスカッションに参加したパウエルＦＲＢ議長はインフレ抑制のために金融引き締め政策を継続する意思を改めて示し、主要株指数がマイナス圏に沈む場面もあった。東京市場では前日に日経平均が先物主導で６３０円あまりの上昇をみせ、２万８０００円台を回復しており、目先達成感からの利益確定売りも表面化しそうだ。一方で空売り筋による買い戻し圧力も残存しており、強弱観対立のなかも強含みの推移が予想される。取引時間中はドル円相場の動向や米株価指数先物の値動きに左右されやすいものの、各国中央銀行の利上げ姿勢が一段と鮮明となるなか世界景気のリセッション懸念が重荷となり、積極的な実需買いの動きも期待しづらい。 　８日の米国株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前営業日比１９３ドル２４セント高の３万１７７４ドル５２セントと続伸。ナスダック総合株価指数は同７０．２２９ポイント高の１万１８６２．１２９だった。 　日程面では、きょうは株価指数先物・オプション９月物の特別清算指数（＝メジャーＳＱ）算出日。８月のマネーストック、７月の特定サービス産業動態統計など。海外では、８月の中国消費者物価指数（ＣＰＩ）８月の中国卸売物価指数（ＰＰＩ）、７月の米卸売在庫など。 出所：MINKABU PRESS

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