寄り付き概況

日経平均は294円安でスタート、日本電産やバンナムHDなどが下落

配信日時:2022/09/01 09:22 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;27797.00;-294.53TOPIX;1945.70;-17.46


[寄り付き概況]

 1日の日経平均は294.53円安の27797.00円と続落して取引を開始した。前日8月31日の米国株式市場は続落。ダウ平均は280.44ドル安の31510.43ドル、ナスダックは66.93ポイント安の11816.20で取引を終了した。8月ADP雇用統計が予想を下回る伸びにとどまったため大幅利上げ観測がいったん後退し、寄り付き後に一時上昇した。しかし、クリーブランド連銀のメスター総裁がタカ派姿勢を表明し長期金利が一段と上昇すると長期にわたる金融引き締めを警戒した売りが加速し、下落に転じた。引けにかけても、月末で戻りなく、主要株式指数は下げ幅を拡大し終了した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。また、今日から明晩にかけて、8月の財新中国製造業PMI、8月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数、8月の米雇用統計など重要経済指標の発表を控えており、これらを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあった。一方、外為市場で1ドル=139円30銭台と昨日15時頃に比べ90銭ほど円安・ドル高に振れたことが東京市場で輸出株などの株価の支えとなった。また、昨日、日経平均が下落したものの取引開始後は下げ幅を縮める展開となったことから、相場の底堅さを指摘する向きもあったが、寄付き段階では売りが優勢だった。
なお、取引開始前に発表された4-6月期の法人企業統計によると、金融業と保険業を除く全産業の設備投資額は前年同期比4.6%増だった。同じく取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は8月21-27日に国内株を4週ぶりに売り越した。売越額は5360億円だった。

 セクター別では、輸送用機器、海運業、サービス業、空運業、卸売業などが値下がり率上位、鉄鋼が値上がりしている。東証プライムの売買代金上位では、日本電産<6594>、バンナムHD<7832>、F&LC<3563>、メルカリ <4385>、トヨタ<7203>、商船三井<9104>、富士通<6702>、伊藤忠<8001>、ダイキン<6367>、日本郵船<9101>、村田製<
6981>などが下落。他方、積水ハウス<1928>、日本製鉄<5401>、JFE<5411>、第一三共<4568>、HOYA<7741>、三菱自<7211>、レノバ<9519>、三菱重<7011>などが上昇している。

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