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午後3時のドルは132円半ばへ下落、一時1カ月半ぶり安値 景気減速に警戒感

配信日時:2022/08/01 15:19 配信元:REUTERS

[東京 1日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の132円半ばで取引されている。中国や台湾で発表された経済指標が相次ぎ下振れ、世界的な景気減速への警戒感から円が底堅い展開となった。

ドルは朝方の高値133円半ばから、午前10時過ぎに132.07円まで下落。前週末の安値を下抜けて、1カ月半ぶり安値を付けた。直接のきっかけは見当たらなかったが「週明けアジア市場の薄商いの下、海外短期筋がストップロスを狙った売り仕掛けに出たようだ」(アナリスト)との声が出ていた。

中台経済指標の悪化が、円高の手掛かりとする見方もあった。きょう台湾でS&Pグローバルが発表した7月製造業購買担当者景気指数(PMI)は44.6と、前月の49.8から大きく低下。コロナ禍が急速に広がり、経済活動が急停止した20年5月以来の低水準を付けた。

中国でも、財新/マークイットの7月製造業PMIが50.4と、予想の51.5に届かず。31日に国家統計局が発表した7月製造業PMIも49.0と予想を下回り、景況感の分岐点となる50を再び割り込んでいた。

7月の中国共産党中央政治局会議では、これまで訴えてきた年間経済成長目標の達成に言及せず、経済にとって最良の結果を実現するため最大限努力する方針を示した。他国と同様にインフレが進む中、市場では大規模な財政出動は難しいとの指摘が出ている。

ドル/円   ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 132.54/56 1.0214/18 135.41/45

午前9時現在 133.36/38 1.0209/13 136.16/20

NY午後5時 133.19/22 1.0218/22 136.19/23

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