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NY外為市場=ドル3週間ぶり安値、景気後退懸念で

配信日時:2022/07/30 06:15 配信元:REUTERS

[ニューヨーク 29日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが3週間ぶりの安値を付けた。経済指標がまちまちとなる中、リセッション(景気後退)を巡る警戒感がインフレ懸念を上回った。

アナリストによると、月末のポジション調整もみられたという。

米商務省が29日発表した6月の個人消費支出(PCE)価格指数は前月比1.0%上昇し、2005年9月以来の大きさとなった。前年同月比でも6.8%上昇し、伸び率は1982年1月以来の大きさとなった。

変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数は前月比0.6%上昇。5月は0.3%上がっていた。

これを受け、ドルは序盤に上昇していたが、その後に発表された米ミシガン大学の7月の消費者信頼感指数調査での消費者の1年先の期待インフレ率(確定値)が5.2%と2月以来の低水準に鈍化したことを受け、ドル買いが失速した。

アクション・エコノミクスによると、7月のシカゴ景気指数が52.1と23カ月ぶりの低水準に落ち込んだこともドルの重しになったという。

午後の取引で、ドル指数は0.3%安の105.89。一時105.53と3週間ぶりの安値を付けた。

決済会社コーペイ(トロント)のチーフマーケットストラテジスト、カール・シャモッタ氏は「インフレ率と成長率が弱まる時期に備え、ポジション整理がみられた」と指摘。来週の米雇用統計によってボラティリティーが高まる可能性があるとした。

米労働省が29日発表した第2・四半期の雇用コスト指数(ECI)は前期比1.3%上昇した。第1・四半期(1.4%上昇)からわずかに減速したものの、ロイターがまとめたエコノミストの予想(1.2%上昇)を上回り、雇用情勢の強さが引き続き賃金を押し上げていることを示した。

この日の経済指標を受け、短期金利先物市場が織り込む、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での50ベーシスポイント(bp)の利上げ確率は72%、75bpの利上げ確率は28%となった。

ユーロ/ドルは0.2%高の1.0213ドル。ドル/円は0.7%安の133.42円だった。

ドル/円 NY終値 133.19/133.22

始値 133.23

高値 134.59

安値 133.18

ユーロ/ドル NY終値 1.0218/1.0222

始値 1.0240

高値 1.0242

安値 1.0147

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