Reuters Japan Online Report Business News

トヨタの今期世界生産計画、さらに下振れると想定=豊田通商CFO

配信日時:2022/07/29 20:32 配信元:REUTERS

[東京 29日 ロイター] - 豊田通商の岩本秀之最高財務責任者(CFO)は29日、2022年4─6月期の決算会見で、自動車事業の主要顧客であるトヨタ自動車の今3月期の世界生産計画について、さらに下振れることを想定してさまざまな計画を立てていると明らかにした。

岩本CFOは、4─6月期は需要に対して在庫や中古車でしのいできたが、7―9月期以降はこうした対応が「続くとは思っていない」と指摘。10─12月期は「製品が足りなくなるとして極めて悲観的にみている」と述べた。トヨタの月間生産実績、生産計画の内示と結果の乖離から判断しても、「これから先々の内示をみても、(計画通り)つくれるような感じはしていない」と話し、その内示を見ながら「少し保守的に」数字を見積もっている、とした。

トヨタは今期の世界生産計画について970万台を変更していないが、半導体不足や新型コロナウイルス感染拡大の影響などで4月以降、従来計画をたびたび下方修正している。7月も豪雨被害による部品調達遅延などにより、同月の月間計画80万台の達成が厳しくなっている。8月も月間計画を従来の85万台から70万台へ引き下げた。

ニュースカテゴリ