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米政策金利見通し、9月以降はデータ次第に

配信日時:2022/07/28 17:06 配信元:FISCO
 米連邦準備制度理事会(FRB)は26−27日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を75ベーシスポイント引き上げ、2.25−2.50%とすることを決めた。利上げ幅は予想通りだったが、市場参加者の間からは「インフレ率は低下しつつあり、FRBはこの先は利上げに慎重になる」との声が聞かれている。パウエルFRB議長は会見で、「インフレ低下に向けて迅速に行動する」、「米国経済は底堅く推移している」、「労働市場は著しく引き締まり、物価は高すぎる」、
「利上げペースはデータや経済見通し次第」などの見解を伝えている。
 CMEのFedWatchによると、27日時点で9月開催のFOMC会合でFF金利の誘導目標水準が2.75-3.00%となる確率は、65%程度。9月開催のFOMC会合では0.50ポイントの利上げが行われる可能性が高いとみられているが、今後発表される米国経済指標が予想以上に悪化し、インフレ抑制の兆候がより明確になった場合、利上げは9月でひとまず終了する可能性もある。
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