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投資ファンドや主要株価指数、気候変動目標達成できず=調査

配信日時:2022/07/21 16:42 配信元:REUTERS

[21日 ロイター] - サステナビリティーに関するデータを提供しているESGブックは21日、世界の投資ファンドや主要株価指数について、気候変動目標を達成できない企業へのエクスポージャーが多いとの調査結果をまとめた。

投資ファンド3万5000本を調査したところ、投資先の平均70%以上は、大幅な排出削減を行わなければ、2050年までの気温上昇が1.5度を超える原因になることが分かった。

ダニエル・クリアー最高経営責任者(CEO)は「市場ではサステナブルでインパクトの高い資産に効率的に資本を配分する上で必要になる正確な情報が不足している」と指摘した。

同社の分析では、気温上昇を1.5度未満に抑えられる世界の主要株価指数はないとも指摘。売上高100万ドル当たりの排出量が最も少なかったのはダウ工業株30種で、構成銘柄の金融・小売り・技術サービスセクターが寄与したが、豪S&P/ASX200指数は公益・鉱業セクターが多いため、排出量が8倍以上に達したという。

今回の調査ではスコープ3(サプライヤーや顧客から排出される温室効果ガス)を考慮しなかったため、実際の排出量はさらに増える可能性があるとしている。

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