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日経平均は3日続伸、好決算のファーストリテが指数押し上げ

配信日時:2022/07/15 15:46 配信元:REUTERS

[東京 15日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比145円08銭高の2万6788円47銭と、3日続伸して取引を終えた。前日に好決算を発表したファーストリテイリングが買われ、相場を下支えした。値がさ株の堅調な値動きが目立ち、指数の押し上げに寄与した。一方、相場全体では手掛かりに乏しく、連休を控えていることもあって徐々に方向感を欠く動きとなった。 日経平均は朝方、小高くスタートした後、徐々に上値を伸ばした。一時、前営業日比約210円高の2万6857円77銭に上昇した。利益確定売りに上値を抑えられ約70円安のマイナスに沈む場面もあったが、ファーストリテが上げ幅を拡大すると指数もプラスを回復した。

ファーストリテは年初来高値を更新し8%超高。日経平均を215円押し上げた。リクルートホールディングスやエムスリーといった、日経平均を構成するほかの値がさ株もしっかりとなり、指数の押し上げに寄与した。

日経平均への寄与の大きいファーストリテに対し、TOPIXへの寄与が大きい金融株は軟調で「先物市場で日経平均買いのTOPIX売りとの思惑が出て、ほかの値がさ株の買いに波及した」(りそなアセットマネジメントの戸田浩司ファンドマネージャー)との見方が出ていた。銀行などの金融株は、米株市場のセクター別で銀行株が最も下落したことが嫌気されさえなかった。

連休を控え、午後には動意に乏しくなった。為替は、ドル/円が139円付近での推移となり、前日の大引け時点よりドル高/円安だったが、自動車など輸出関連株の反応はまちまちだった。 中国で市場予想を下回る4―6月GDPが発表されたが、日本株への影響は限定的だった。小売売上高など6月の経済指標に底堅さがうかがえたほか、景気刺激策への思惑もあって、GDPのネガティブなインパクトが薄まったとの見方が聞かれた。

TOPIXは0.03%安の1892.5ポイント、東証プライム市場指数は前営業日比0.03%安の973.68ポイントで取引を終了。プライム市場の売買代金は2兆5444億2900万円だった。

東証33業種では、値上がりはその他製品や電気・ガス業、輸送用機器など16業種で、値下がりは鉱業や銀行業、保険業など17業種だった。

四国電力や中国電力など電力株が堅調だった。岸田文雄首相が14日の記者会見で、今冬に原子力発電所を最大9基稼働させる方針を示したことが手掛かり材料となった。任天堂もしっかり。

一方、東京エレクトロンやソフトバンクグループがさえなかった。三菱UFJ FGも軟調だった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが689銘柄(37%)、値下がりは1074銘柄(58%)、変わらずは75銘柄(4%)だった。

終値 前日比 寄り付き  安値/高値  

日経平均 26788.47 +145.08 26736 26,571

.08 .38─26,

857.77

TOPIX 1892.50 -0.63 1896. 1,879.

65 18─1,90

1.10

プライム指 973.68 -0.31 975.9 966.97

数 7 ─977.72

スタンダー 972.78 -0.83 975.3 971.05

ド指数 8 ─976.19

グロース指 860.98 -5.44 864.7 855.87

数 6 ─869.74

東証出来高 107831 東証売買代金(億 25444

(万株) 円) .29

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