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米6月雇用37.2万人増、予想上回る伸び 失業率は横ばいの3.6%

配信日時:2022/07/08 23:46 配信元:REUTERS

[ワシントン 8日 ロイター] - 米労働省が8日発表した6月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比37万2000人増加した。失業率は3.6%と、4カ月連続で横ばいだった。

雇用の伸びは市場予想を上回り、失業率は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前に近い低水準にとどまった。労働市場の勢いが持続していることを示し、米連邦準備理事会(FRB)が今月下旬の米連邦公開市場委員会(FOMC)で75ベーシスポイント(bp)利上げを決める弾みになるとみられる。

6月の非農業部門雇用者数の市場予想は26万8000人増で、増加幅予想は9万人から40万人まで幅があった。

5月分は38万4000人増と、当初発表の39万人増からやや下方改定された。

6月の予想を上回る雇用増により、パンデミック中に失われた雇用の回復に近づいた。娯楽・接客、製造、ヘルスケア、卸売、地方政府の教育部門を除いた大部分の産業がパンデミック時に失われた雇用を全て回復した。

6月の時間当たり平均賃金は0.3%上昇。5月は0.4%上昇だった。前年同月比は5.1%上昇と、5月の5.3%から減速した。ただ、2022年第1・四半期に人件費が急上昇し、賃金上昇圧力は依然強い。

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