Reuters Japan Online Report Business News

EU主要行、自己資本から「レガシー商品」排除進める必要=当局

配信日時:2022/07/08 09:16 配信元:REUTERS

[ロンドン 7日 ロイター] - 欧州銀行監督局(EBA)は7日、欧州連合(EU)の主要な銀行は中核的自己資本の質を大幅に改善したが、遺産(レガシー)的な金融商品をさらに資本から排除する必要があるとの見方を示した。

EUの第1次資本要求規則(CRR1)で中核的自己資本(Tier1)にレガシー商品を算入することが2021年12月から禁止されており、主要行には株主からも圧力がかっている。

また、第2次資本要求規則(CRR2)では25年6月までに補完的自己資本(Tier2)から割引永久証券などのレガシー商品を除外するよう求められている。

EBAは、銀行が劣後ハイブリッド株式リンク証券といったレガシー商品をTier1から除外しているかどうかを監視してきた。

EBAの幹部、デルフィン・レイモンドン氏はCRR1で禁止されているレガシー商品は一部の限られた銀行に残っており、引き続き関係監督当局と協議していくと述べた。

また、CRR2の規制対象となったレガシー商品に監視の目を向けることになると語った。

ニュースカテゴリ