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日ピストン Research Memo(6):2031年3月期に非自動車エンジン売上高比率40%以上を目指す(1)
配信日時:2022/07/07 15:16
配信元:FISCO
■成長戦略
1. 長期ビジョンと第八次中期経営計画
日本ピストンリング<6461>は、排出ガス規制などの環境貢献、コストダウン、EV(Electric Vehicle)化やCASEなどの技術ソリューション、グローバル対応といった、自動車業界を取り巻く事業環境の大きな変化に対応するため、長期ビジョン「The Next NPR 2030」を策定した。目標値としては、2031年3月期に売上高1,000億円、営業利益率10%以上、非自動車エンジン売上高比率40%以上、CO2排出量46%削減(2014年3月期比)を掲げている。
また、将来のありたい姿からのバックキャストにて、2021年5月に第八次中期経営計画(2022年3月期~2024年3月期)を策定した。長期ビジョンの達成に向けた基盤構築ステージとして、2024年3月期の売上高540億円以上、営業利益率8%以上、非自動車エンジン売上高比率15%以上、CO2排出量25%削減(2014年3月期比)を目指している。
2. 市場環境
グローバル自動車市場は、新興国を中心に自動車需要の拡大が見込まれるものの、地球温暖化やエネルギー問題に対応するため、環境規制の導入やEV化に向けた動きが加速しているほか、ICE(Internal Combustion Engine:内燃機関搭載車)が減少し、パワートレイン構成に変化が生じてきている。
一方で、水素エンジンや再生可能エネルギーを利用して生成したクリーンなe-fuel(e燃料)エンジンの開発も進められており、次世代モビリティの選択肢として新たに普及すると想定している。
EVとHEVのWell to WheelでのCO2排出量を比較すると、現在研究開発が進められている熱効率50%のエンジンを搭載したHEVは、EVに対し競争力があるためEV化が一気に進む可能性は低く、先進国においてエンジン生き残りのシナリオもあると想定している。なお、2021年5月にはトヨタ自動車が、クリーンな水素を燃料とするエンジンを搭載した自動車で、「スーパー耐久シリーズ2021Powered by Hankook第3戦NAPAC富士SUPER TEC24時間レース」に参戦・完走し、カーボンニュートラル時代に向けた新たなクリーン燃料自動車の選択肢の1つとして水素エンジンをアピールしている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<YM>
1. 長期ビジョンと第八次中期経営計画
日本ピストンリング<6461>は、排出ガス規制などの環境貢献、コストダウン、EV(Electric Vehicle)化やCASEなどの技術ソリューション、グローバル対応といった、自動車業界を取り巻く事業環境の大きな変化に対応するため、長期ビジョン「The Next NPR 2030」を策定した。目標値としては、2031年3月期に売上高1,000億円、営業利益率10%以上、非自動車エンジン売上高比率40%以上、CO2排出量46%削減(2014年3月期比)を掲げている。
また、将来のありたい姿からのバックキャストにて、2021年5月に第八次中期経営計画(2022年3月期~2024年3月期)を策定した。長期ビジョンの達成に向けた基盤構築ステージとして、2024年3月期の売上高540億円以上、営業利益率8%以上、非自動車エンジン売上高比率15%以上、CO2排出量25%削減(2014年3月期比)を目指している。
2. 市場環境
グローバル自動車市場は、新興国を中心に自動車需要の拡大が見込まれるものの、地球温暖化やエネルギー問題に対応するため、環境規制の導入やEV化に向けた動きが加速しているほか、ICE(Internal Combustion Engine:内燃機関搭載車)が減少し、パワートレイン構成に変化が生じてきている。
一方で、水素エンジンや再生可能エネルギーを利用して生成したクリーンなe-fuel(e燃料)エンジンの開発も進められており、次世代モビリティの選択肢として新たに普及すると想定している。
EVとHEVのWell to WheelでのCO2排出量を比較すると、現在研究開発が進められている熱効率50%のエンジンを搭載したHEVは、EVに対し競争力があるためEV化が一気に進む可能性は低く、先進国においてエンジン生き残りのシナリオもあると想定している。なお、2021年5月にはトヨタ自動車が、クリーンな水素を燃料とするエンジンを搭載した自動車で、「スーパー耐久シリーズ2021Powered by Hankook第3戦NAPAC富士SUPER TEC24時間レース」に参戦・完走し、カーボンニュートラル時代に向けた新たなクリーン燃料自動車の選択肢の1つとして水素エンジンをアピールしている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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