１４日の株式相場見通し＝大幅続落、欧米株波乱でリスクオフ加速

　１４日の東京株式市場は、リスク回避目的の売り圧力が強まり、日経平均株価は大幅続落し２万６０００円台前半まで一気に水準を切り下げる展開が想定される。前日の欧州株市場が軒並み急落となったほか、米国株市場でも米長期金利の上昇を嫌気してハイテク株中心に売りがかさむ展開となった。ＮＹダウは一時１０００ドルを超える急落となり、終値でも８７０ドルあまりの下げで４営業日続落。また、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は終値ベースで５００ポイントを超える暴落で、下落率は４．７％近くに達した。米１０年債利回りが約１１年ぶりの高水準に達し、景気減速下でのインフレ高進というスタグフレーションに対する警戒感が高まり、売りが売りを呼ぶ展開となっている。今週予定されるＦＯＭＣでの大幅利上げに対する警戒感も改めて浮上している。これを受けて東京市場でも、主力株をはじめ幅広く売りに晒される状況は避けられそうにない。日経平均は５００円以上の下落で２万６０００円台前半まで水準を下げた後、米株価指数やアジア株市場の動向を横にらみに、突っ込み警戒感からの買い戻しが作用するかどうかが注目される。 　１３日の米国株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前営業日比８７６ドル０５セント安の３万５１６ドル７４セントと４日続落。ナスダック総合株価指数は同５３０．７９９ポイント安の１万８０９．２２５だった。 　日程面では、きょうは４月の鉱工業生産確報値など。海外では５月の英失業率、５月の米卸売物価指数など。 出所：MINKABU PRESS

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