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東京株式(大引け)=422円安と6日ぶり大幅反落、ECBの量的緩和終了を警戒

配信日時:2022/06/10 15:39 配信元:MINKABU
 10日の東京株式市場で日経平均株価は6日ぶりに大幅反落。欧州中央銀行(ECB)による量的緩和の終了が決まり、欧米での金融引き締め観測が高まるなか、警戒感からの売りが膨らみ日経平均は2万8000円を割り込んだ。  大引けの日経平均株価は前日比422円24銭安の2万7824円29銭。プライム市場の売買高概算は12億7253万株。売買代金概算は3兆1449億円となった。値上がり銘柄数は176と全体の約10%、値下がり銘柄数は1634、変わらずは28銘柄だった。  ECBは9日、7月に量的緩和政策を終えることを決定し、同月中に政策金利の0.25%の利上げを行う見通しを示した。量的緩和終了により欧州景気の減速懸念も浮上した。ECBの決定を受け、米長期金利が上昇しNYダウは638ドル安と急落した。この流れのなか、東京市場も軟調な値動きとなり、日経平均は3日ぶりに2万8000円を割り込んだ。東京市場は足もとで戻り歩調を強めていただけに、いったん利益確定売りも出た様子だ。特に、今晩は米5月消費者物価指数(CPI)の発表が予定されており、模様眺め気分も強まるなか下値を拾う動きは限られた。  個別銘柄では、レーザーテック<6920.T>や東京エレクトロン<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>といった半導体関連株が売られ、ソフトバンクグループ<9984.T>や任天堂<7974.T>、ソニーグループ<6758.T>も値を下げた。日本郵船<9101.T>や川崎汽船<9107.T>が軟調となり、三菱重工業<7011.T>や日本製鉄<5401.T>、伊藤忠商事<8001.T>も売られた。  半面、NTT<9432.T>やKDDI<9433.T>が高く、日立製作所<6501.T>や三菱自動車工業<7211.T>が値を上げた。りそなホールディングス<8308.T>やニコン<7731.T>がしっかり。第1四半期決算が市場予想を上回ったことが好感され積水ハウス<1928.T>が上昇した。 出所:MINKABU PRESS

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