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9日の株式相場見通し=5日ぶり反落か、円安加速で思惑錯綜も
配信日時:2022/06/09 08:00
配信元:MINKABU
9日の東京株式市場は、目先利益確定売りが優勢となり日経平均株価は5日ぶり反落となりそうだ。前日の米国株市場では原油価格の高騰を背景にインフレ懸念が再燃し、買い手控えムードが高まった。WTI原油先物価格は終値で1バレル=120ドル台を上回り、エネルギーコスト上昇に対する懸念が改めて浮上している。また、業績に対する警戒感から金融株が売られ市場のセンチメントを悪化させた。東京市場は米国株市場と比較して相対的な強さを発揮してきたが、きょうはリスク回避目的の売りが優勢となりそうだ。日経平均は前日まで4日続伸し、この間に800円以上も水準を切り上げており、その反動も出やすい。一方、外国為替市場では円売りの動きが止まらない。足もとで1ドル=134円台に入る円安となっており、20年ぶりの安値更新が続いている。日銀が金融緩和政策を堅持する姿勢を示していることが円安容認と受けとめられ、投機筋の円売りを加速させている。株式市場では輸出セクターに追い風材料となるが、円安のスピードが速すぎることへの警戒感も浮上しそうだ。
8日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比269ドル24セント安の3万2910ドル90セントと3日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同88.961ポイント安の1万2086.271だった。
日程面では、きょうは5月のマネーストック、5月のオフィス空室率、5月の工作機械受注額など。海外では、5月の中国貿易統計、ECB定例理事会の結果発表とラガルドECB総裁の記者会見など。
出所:MINKABU PRESS
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