Reuters Japan Online Report Business News

カナダ中銀、政策金利3%に引き上げる必要も=副総裁

配信日時:2022/06/03 01:17 配信元:REUTERS

[オタワ 2日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)のビュードライ副総裁は2日、インフレ高進を定着させないために、政策金利を3%、もしくはこれを超える水準まで引き上げる必要性が高まっているとの見方を示した。

カナダ中銀は1日、政策金利である翌日物金利の誘導目標を50ベーシスポイント(bp)引き上げ、1.5%にすると決定。50bpの幅での利上げは2回連続で、中銀はインフレを目標水準に戻すために「必要に応じて一段と力強く」対応する用意があると表明した。

ビュードライ副総裁はこの日の講演で、インフレ率は中銀予測をはるかに上回り、一段の上昇が見込まれていると指摘。「需給均衡化とインフレ期待の安定化に向け、政策金利を中立レンジの上限、もしくはこれを超える水準に引き上げる必要性が高まっている」と述べた。

ただ、50bpを超える幅での利上げの可能性については言及しなかった。

マックレム総裁は4月、政策金利を中立金利と見なす2─3%を超える水準に引き上げる可能性を示唆。ビュードライ副総裁のこの日の発言で、こうした公算が大きいことが示された。

ニュースカテゴリ