金融政策正常化の必要性、最新のインフレ統計で確認＝仏中銀総裁

［パリ　３１日　ロイター］ - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会メンバーであるビルロワドガロー仏中銀総裁は３１日、最新のインフレ指標を受けて金融政策の正常化が一段と必要になったとの認識を示した。

フランス国立統計経済研究所（ＩＮＳＥＥ）が３１日発表した５月の欧州連合（ＥＵ）基準の消費者物価指数（ＣＰＩ）速報値は、前年同月比５．８％上昇した。４月の５．４％上昇から加速し、ＥＵ基準指数の算出が始まった１９９０年代初頭以降で最大の伸びを記録した。

総裁は仏金融規制当局ＡＣＰＲで講演し「５月のフランスなどの最新インフレ指標では、私たちが予想していた上昇と、漸進的だが断固とした金融政策正常化の必要性が確認された」と発言。

来週のＥＣＢ理事会で正常化の決断が下されるとし、金利上昇はフランスの銀行の利益率と純利ざやにプラスになるとの見方を示した。