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中国人民銀、5年物最優遇貸出金利大幅下げ 融資促進狙う

配信日時:2022/05/20 12:26 配信元:REUTERS

[上海 20日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は20日、貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)の5年物を15ベーシスポイント(bp)引き下げ、4.45%とした。予想より大幅に引き下げた。

2019年にLPRの算出方法を変更して以来、最も大幅な引き下げとなった。景気支援に向け融資需要を喚起する狙いがある。5年物の引き下げは今年2回目。1年物LPRは3.70%に据え置いた。

銀行は5年物LPRに基づき住宅ローンの金利を決める。一方、その他の融資の大半は1年物LPRに基づいている。どちらのLPRも1月に引き下げられていた。

MUFG(上海)の金融市場担当チーフアナリスト、マルコ・サン氏はLPR引き下げは「今年の中国経済に日増しに逆風が強まっていることを示している」と分析。

新型コロナウイルス感染拡大と厳格な移動制限が経済に打撃を与えており、政府当局者らは景気減速に歯止めをかけるために一段の措置を講じると確約してきた。

サン氏は「5年物LPRの引き下げは不動産部門の回復を加速させる狙いがある」とし、1年物LPRの引き下げを見送ったのは足元で銀行システムの流動性が潤沢な状況だからだと指摘した。

ロイターが実施した調査では、トレーダー・アナリスト28人中18人が1年物か5年物での引き下げを予想。このうち12人は両方で5bpの引き下げがあると予想していた。

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