寄り付き概況

日経平均は8円高でスタート、INPEXや出光興産などが上昇

配信日時:2022/05/17 09:33 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;26555.23;+8.18TOPIX;1865.35;+2.09


[寄り付き概況]

 17日の日経平均は8.18円高の26555.23円と3日続伸して取引を開始した。前日16日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は26.76ドル高の32223.42ドル、ナスダックは142.21ポイント安の11662.79で取引を終了した。中国の鉱工業生産や小売りの悪化、NY連銀製造業景気指数が予想外のマイナスに落ち込んだため世界経済の成長鈍化を警戒し、寄り付き後、下落。ただ、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペースが従来想定されたほど急速にならないとの見方も同時に浮上し、金利が低下するとダウは上昇に転じた。ハイテク株では利食いと見られる売りが続き、下落した。

 今日の東京株式市場は、寄付き段階では売り買いが交錯した。昨日の米株式市場でダウ平均が小幅ながら続伸したことが東京市場の株価の支えとなったことに加え、中国・上海市が6月に都市封鎖(ロックダウン)を解除する方針を示したことも市場の安心感となった。また、22年3月期決算発表が昨日までで一巡したが、好業績銘柄への物色意欲が継続し、株価支援要因となった。一方、昨日の米株式市場でナスダック総合指数やフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が1%を超す下げとなったことが東京市場でハイテク株や半導体関連株の買い手控え要因となった。また、米国の利上げや中国のコロナ対策による経済の下押し懸念が払しょくできないことに加え、ウクライナ情勢の先行き不透明感も継続し、株価の重しとなり、寄付き段階では売り買いが拮抗した。

 セクター別では、鉱業、石油石炭製品、海運業、医薬品、鉄鋼などが値上がり率上位、精密機器、情報・通信業、小売業、輸送用機器、金属製品などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、INPEX<1605>、出光興産<5019>、神戸鋼<5406>、住友鉱<5713>、DOWA<5714>、リクルートHD<6098>、川崎汽船<9107>、ヤクルト本社<2267>、第一三共<4568>、シスメックス<6869>、ENEOS<5020>、ダイフク<6383>、日本郵船<9101>などが上昇。他方、アサヒ<2502>、SUMCO<3436>、電通グループ<4324>、ソフトバンクG<9984>、トヨタ<7203>、レーザーテック<6920>、NTTデータ<9613>、日立<6501>、KDDI<9433>、ファーストリテ<9983>、7&iHD<3382>などが下落している。

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