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米家計債務、過去最高の15.84兆ドル ローン需要は後退=NY連銀

配信日時:2022/05/11 09:06 配信元:REUTERS

[10日 ロイター] - 米ニューヨーク(NY)連邦準備銀行が10日公表した報告書によると、第1・四半期の米家計債務は前四半期比1.7%増の15兆8400億ドルに達し、過去最高となった。

住宅ローン残高が2500億ドル増加したことにけん引されたが、増加幅はこの1年で最小となり、住宅ローンと自動車ローンの新規実行額は3四半期連続で減少した。

住宅ローン残高は3月末時点で11兆1800億ドルに達し、家計債務全体の71%を占め、約10年間で最も高い割合となった。

一方、住宅購入と借り換えを合わせた新規融資実行額は8590億ドルに減少し、2020年第2・四半期以来の低水準となった。ただ、19年第4・四半期の新型コロナウイルス流行前の水準を1000億ドル以上上回る水準にとどまっている。

それでも17%の落ち込みは過去5年間で最大。借り入れコストが四半期中に急速に上昇したため、借り換え需要が落ち込んだことが主因となった。

自動車ローンの新規実行額も2%減の1770億ドルに落ち込んだものの、データをさかのぼれる03年以降の第1・四半期としては最も高い水準となった。自動車ローン残高は110億ドル増加し、1兆4700億ドルとなった。

クレジットカードの残高は8560億ドルから8410億ドルに縮小。学生ローン債務は1兆5800億ドルから1兆5900億ドルに小幅に増加した。

NY連銀の研究者は電話会見で「全体的に家計は非常に良い状態にある」と述べた。

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