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長期金利の上昇抑制、設備投資の刺激に期待も=3月日銀議事要旨

配信日時:2022/05/09 09:58 配信元:REUTERS

[東京 9日 ロイター] - 日銀が3月17―18日に開いた金融政策決定会合で、複数の政策委員から、米国で予想される利上げの加速で日本の長期金利への上昇圧力が高まる可能性があるが、金融政策面からの景気刺激効果を維持する観点から、指し値オペなどで上昇圧力を抑制することが重要との指摘が出ていたことが判明した。このうち1人の委員は、予想物価上昇率が上昇しており、名目金利の上昇を抑制して実質金利を一段と引き下げれば設備投資等の刺激効果が強まると期待できると述べた。

日銀が9日、同会合の議事要旨を公表した。この会合後、長期金利が許容変動幅の上限プラス0.25%を上回る可能性が高まったことで、日銀は初の連続指し値オペを3月29日から実施するなど長期金利の抑制姿勢を鮮明にした。

(和田崇彦)

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