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ECB、中銀預金金利を年内にプラスにすべき=仏中銀総裁

配信日時:2022/05/06 18:15 配信元:REUTERS

[フランクフルト 6日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は6日の講演で、中銀預金金利を年内にプラス圏に引き上げるべきだとの認識を示した。

まず6月末で債券買い入れを中止し、「その後数回の」理事会で現行マイナス0.5%の中銀預金金利を引き上げるべきだと発言。「予想不能な新たなショック要因がない限り、年内にプラス圏にすることが妥当だと考えている」と述べた。

年内に25ベーシスポイント(bp)の利上げを少なくとも3回実施することになる。

その後については、名目金利を緩やかに1─2%の「中立」水準に戻すべきだと認識を示した。

総裁は、最近の調査ではインフレ期待がECBの目標である2%前後のアンカーからますます外れつつあると指摘。高インフレへの対応が利上げの主たる目的だと述べた。

また、利上げはユーロ/ドルの上昇に寄与する可能性があるとも発言。「ユーロの水準は輸入インフレに大きく影響する。過度なユーロ安はわれわれの物価安定目標に反する」と述べた。

市場がECBの支援縮小に対応できるよう、新たな長期リファイナンシング・オペ(LTRO)を提供することも可能だと指摘。

ユーロ圏加盟国の国債利回りスプレッドが拡大した場合の対応策として、混乱が収束すれば売却するという明示的な条件付きで一定期間国債を買い入れる案や、供給された流動性をオペで不胎化する案があると述べた。

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