バリューアクト、セブン＆アイ取締役候補支持　コンビニ集中求める

［ニューヨーク　５日　ロイター］ - 物言う株主（アクティビスト）の米バリューアクト・キャピタル（ＶＡＣ）は５日、セブン＆アイ・ホールディングスが示した取締役候補に支持を表明し、ガバナンス体制や事業戦略を見直す方針も歓迎した。その一方、コンビニエンスストアのセブンイレブンに経営資源を集中するよう改めて求めた。

セブン＆アイ株４．４％を保有するＶＡＣは他の株主に向けたメールで、５月２６日の定時株主総会で取締役候補に賛成票を投じる意向を示し「非公開の対話によるアプローチを復活させる計画」だと表明した。

ロイターが内容を確認した。ＶＡＣは今年に入り、経営陣への要求を公開する異例の対応を取ってきた。

セブン＆アイが百貨店のそごう・西武の戦略見直しを実施していると認めたことも称賛した。

同社は、新たに６人の取締役を迎え、独立社外取締役を９人に増やす人事案を株主総会で示す予定。

ＶＡＣは「新取締役会は、現行の戦略や会社構成、組織の問題、業務遂行を評価する上で、従来より客観的で優れた判断力を発揮し得る」と評した。