Reuters Japan Online Report Business News

独鉱工業受注、3月は予想以上の低下 景気後退の可能性

配信日時:2022/05/05 17:56 配信元:REUTERS

[ベルリン 5日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が5日発表した3月の鉱工業受注指数(季節調整後)は、前月比4.7%低下した。外需が弱く2021年10月以来の大幅な低下となった。

予想は1.1%低下。前月は0.8%低下に上方修正された。

国外受注は前月比6.7%低下した。

VP銀行のチーフエコノミスト、トーマス・ギッツェル氏は、3月は輸出も落ち込んでおり、国内経済は下振れ局面と指摘。「ウクライナ戦争、サプライチェーンの問題、高インフレ率が企業の投資意欲を損なっており、受注にも影響している」とし、景気後退の可能性が高まっているとの見方を示した。

ハウク・アウハウザー・ランペのアレクサンダー・クルーガー氏は、以前と同様に需要不足ではなくサプライチェーンが問題とし、「ウクライナ戦争が長引くほど受注取り消しが増えるだろう。ウクライナ戦争が長引けば長引くほど、注文のキャンセルが増える。セクターの健全性は、最終的にはエネルギー供給が続くかにかかっている」と述べた。

ニュースカテゴリ