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FRBが0.50%利上げ、資産圧縮6月開始 インフレ抑制急ぐ

配信日時:2022/05/05 03:54 配信元:REUTERS

[ワシントン 4日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は3─4日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.50%ポイント引き上げ、0.75─1.00%とした。一度に0.5%ポイントの大幅利上げを決定するのは22年ぶり。6月に保有資産の縮小に着手することも決定し、インフレ高進に積極的に対応する。

決定は全会一致。FRBはこの後も、積極的な利上げを継続するとみられている。

FRBはFOMC声明で、第1・四半期の国内総生産(GDP)は減少したものの、家計消費と企業の固定投資は引き続き堅調との認識を表明。雇用増も堅調だったとした。

物価状況については、インフレが高止まりしていると指摘。ロシアによるウクライナ侵攻のほか、中国の新型コロナウイルス抑制に向けたロックダウン(都市封鎖)措置で圧力が高まる恐れがあるとし、インフレリスクを緊密に注視していくとした。

約9兆ドルに膨れ上がっているバランスシートについては、6月、7月、8月に毎月475億ドル圧縮し、9月に最大950億ドル圧縮する姿勢を示した。

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