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中国の景況感、4月は一段と悪化 厳格なコロナ規制が打撃

配信日時:2022/04/30 13:01 配信元:REUTERS

[北京 30日 ロイター] - 中国の景況感を示す4月の購買担当者景気指数(PMI)は、政府と民間が発表したいずれの数字も一段と悪化した。厳格な新型コロナウイルス対策で多くの都市がロックダウン(都市封鎖)を実施しており、経済活動に深刻な影響が出ていることが鮮明になった。

中国国家統計局が30日に発表した4月の購買担当者景気指数(PMI)は、製造業が47.4と3月の49.5から予想(48.0)以上に低下した。非製造業は2カ月連続の悪化で、41.9で3月の48.4から41.9に低下した。

製造業と非製造業を合わせた総合PMIは48.8から42.7に低下した。

<物流に制約、新規受注減少>

財新が同日発表した4月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)も46.0で、2年2カ月ぶりの低水準となった。前月の48.1から低下し、予想の47を下回った。コロナ対策の強化が事業活動やサプライチェーン(供給網)、需要に影響し、指数の低下につながった。

生産指数はコロナの流行が始まった20年2月に次ぐ2番目の大幅な低下となった。

新規受注は2カ月連続で減少し、2年超ぶりの低水準。物流の制約が新規の受注を困難にしたり、解約につながった。

投入コストは高止まりしたが3月の5カ月ぶり高水準からはやや緩和した。

雇用指数は小幅低下。コロナ規制で職場への復帰が困難な企業もある。

財新智庫のシニアエコノミスト、王哲氏は「直近の感染拡大局面で多くの会社員、(単発で仕事を請け負う)ギグワーカー、低所得層の収入が減少し生活が苦しくなっている。当局が無視すべきでない事態だ」と述べた。

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