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人民元、投資銀行の見通し引き下げ相次ぐ 景気減速で楽観後退

配信日時:2022/04/29 14:19 配信元:REUTERS

[上海 29日 ロイター] - 中国人民元が急落する中、世界の投資銀行が相次いで見通しを引き下げている。中国経済の減速や米利上げ観測の高まりを背景に楽観的な見方が後退している。

JPモルガンは過去1週間で2回、見通しを下方修正。スタンダード・チャータードやHSBCなども弱気に転じている。

9行の予想中央値によると、第2・四半期末時点の人民元は1ドル=6.63元になる見通し。年末に向けてさらに6.71元まで元安が進むという見方が大勢となっている。

人民元は29日、1ドル=6.6510元と1年半ぶりの安値を付けた。

スタンダード・チャータードは、6月末の予想を1ドル=6.35元から6.7元に下方修正。「資本流出は対処可能とみられ、当局は成長や輸出を支えるために元安を歓迎する可能性がある」とした。

人民元は4月に対ドルで4.6%下落しており、為替レートが一本化された1994年以来の大幅な月間下落率を記録する見通しとなっている。

BNPパリバのグレーターチャイナ為替・金利戦略担当責任者、Wang Ju氏は「市場では米中金融政策の相違が第2・四半期から第3・四半期に最も強く意識されるとみられる」と指摘した。

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