注目トピックス 市況・概況
前場に注目すべき3つのポイント~下へのバイアス強まるなか、良好な決算を発表した企業に対しての押し目狙いの動き~
配信日時:2022/04/27 08:40
配信元:FISCO
27日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:下へのバイアス強まるなか、良好な決算を発表した企業に対しての押し目狙いの動き
■三菱自、22/3上方修正 営業利益870億円←700億円、コンセンサス上回る
■前場の注目材料:ホンダ、45年めど2輪ガソリン車製販終了へ、全て電動・新エネ車に
■下へのバイアス強まるなか、良好な決算を発表した企業に対しての押し目狙いの動き
27日の日本株市場は、ギャップスタートとなり、売り一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。26日の米国市場はNYダウが809ドル安だった。高金利や景気後退懸念で投資家心理が悪化し売り先行で始まった。その後も中国のロックダウン地域が拡大するとの警戒やサプライヤー問題への懸念なども高まるなか、投資家のセンチメントを冷ます格好に。さらに、主要企業決算では全般的に内容は予想を上回っているものの、コストの上昇などを理由に悲観的な見通しが目立ち、投資家のさらなる失望感に繋がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比585円安の26065円。円相場は1ドル127円10銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップスタートになろう。シカゴ先物は一時25970円と節目の26000円を下回った。日経225先物もナイトセッションで25970円まで下落し、26000円で終えている。4月13日につけた26240円を下回り、一気に節目の26000円水準まで下げてきたことから、朝方はインデックスに絡んだ売りが日経平均を押し下げる格好になりそうだ。26000円までの下げで、いったんはボトム形成も意識されやすく、売り一巡後は自律反発狙いの動きもありそうだ。
もっとも、主要企業の決算発表が本格化するなか、前日の取引終了後に決算を発表したファナック<6954>はコンセンサスを下回ったこともあり、指数インパクトが大きい銘柄でもあるため、売り方にとっては仕掛けやすいだろう。まずはファナックが売り一巡後に出直り基調を見せてくるかを見極めたいところ。また、米国においてもハイテク企業の決算が相次いで発表されているが、時間外で弱い動きを見せている銘柄も目立っているため、目先底確認からの反転といった流れに期待しづらい。
また、売り優勢のなか、前引けにかけてはTOPIXの下落率に関心が集まりやすいだろう。下落率が2.0%を超えてこなければ、後場の日銀のETF買い入れといった需給要因も期待できないことから、TOPIXの水準次第ではランチタイムから先物主導でショートを仕掛けてくる動きには注意する必要がありそうだ。物色としては指数連動の高い銘柄は避ける格好となるが、良好な決算を発表した企業に対しての押し目狙いの動きは期待される。また、インデックス売買の影響を避ける格好から中小型株に向かいやすいところではあるが、ナスダックが年初来安値を更新するなか、グロース銘柄も手掛けづらい。
■三菱自、22/3上方修正 営業利益870億円←700億円、コンセンサス上回る
三菱自<7211>は2022年3月期業績予想の修正を発表。売上高は2兆円から2兆380億円、営業利益を700億円から870億円に上方修正した。コンセンサス(756億円程度)を上回る。半導体供給不足などによる販売台数減少の影響を反映する一方、売価・車種構成、販売費の好転の他、為替の好転などの外部要因を反映した。また、為替レートは、1ドル112円、1ユーロ130円を見込んでいる。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(26700.11、+109.33)
・米原油先物は上昇(101.70、+3.16)
・米長期金利は低下
・米国景気の拡大
・コロナ流行下の経済活動正常化
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・ホンダ<7267>45年めど2輪ガソリン車製販終了へ、全て電動・新エネ車に
・NTT<9432>スカパーと宇宙DC構築で新会社、24年度光データリレーサービス
・デンソー<6902>台湾UMCと協業、三重工場に専用半導体ライン
・ローム<6963>台湾デルタ電子と協業、電源システム向けGaNパワー半導体開発
・富士通<6702>リコーにスキャナー事業売却、非中核事業の整理加速
・双日<2768>ベトナムで4温度帯物流拡大、2年で輸送・保管量倍増
・三井物産<8031>「完全栄養食」有効性検証、血液検査を活用
・伊藤忠<8001>水素・アンモニア活用で脱炭素、マレーシア社と事業化調査
・豊田通商<8015>タグボートにバイオディーゼル、燃料供給船実証
・三菱自<7211>岡崎製作所を2日間停止、上海ロックダウンで部品不足
・グローリー<6457>エビラボと業務提携、飲食店向け機器・サービス提供
・ソニーG<6758>エムスリーとデジタル治療で新会社
・NESIC<1973>2社に出資、ローカル5G差別化で先手
・住友化学<4005>北・南米で新除草剤申請、農家向け1000億円規模
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・日銀金融政策決定会合(28日まで)
<海外>
・10:30 中・3月工業企業利益(2月:前年比+4.2%)
・10:30 豪・1-3月期消費者物価指数(前年比予想:+4.6%、10-12月期:+3.5%) <ST>
■株式見通し:下へのバイアス強まるなか、良好な決算を発表した企業に対しての押し目狙いの動き
■三菱自、22/3上方修正 営業利益870億円←700億円、コンセンサス上回る
■前場の注目材料:ホンダ、45年めど2輪ガソリン車製販終了へ、全て電動・新エネ車に
■下へのバイアス強まるなか、良好な決算を発表した企業に対しての押し目狙いの動き
27日の日本株市場は、ギャップスタートとなり、売り一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。26日の米国市場はNYダウが809ドル安だった。高金利や景気後退懸念で投資家心理が悪化し売り先行で始まった。その後も中国のロックダウン地域が拡大するとの警戒やサプライヤー問題への懸念なども高まるなか、投資家のセンチメントを冷ます格好に。さらに、主要企業決算では全般的に内容は予想を上回っているものの、コストの上昇などを理由に悲観的な見通しが目立ち、投資家のさらなる失望感に繋がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比585円安の26065円。円相場は1ドル127円10銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップスタートになろう。シカゴ先物は一時25970円と節目の26000円を下回った。日経225先物もナイトセッションで25970円まで下落し、26000円で終えている。4月13日につけた26240円を下回り、一気に節目の26000円水準まで下げてきたことから、朝方はインデックスに絡んだ売りが日経平均を押し下げる格好になりそうだ。26000円までの下げで、いったんはボトム形成も意識されやすく、売り一巡後は自律反発狙いの動きもありそうだ。
もっとも、主要企業の決算発表が本格化するなか、前日の取引終了後に決算を発表したファナック<6954>はコンセンサスを下回ったこともあり、指数インパクトが大きい銘柄でもあるため、売り方にとっては仕掛けやすいだろう。まずはファナックが売り一巡後に出直り基調を見せてくるかを見極めたいところ。また、米国においてもハイテク企業の決算が相次いで発表されているが、時間外で弱い動きを見せている銘柄も目立っているため、目先底確認からの反転といった流れに期待しづらい。
また、売り優勢のなか、前引けにかけてはTOPIXの下落率に関心が集まりやすいだろう。下落率が2.0%を超えてこなければ、後場の日銀のETF買い入れといった需給要因も期待できないことから、TOPIXの水準次第ではランチタイムから先物主導でショートを仕掛けてくる動きには注意する必要がありそうだ。物色としては指数連動の高い銘柄は避ける格好となるが、良好な決算を発表した企業に対しての押し目狙いの動きは期待される。また、インデックス売買の影響を避ける格好から中小型株に向かいやすいところではあるが、ナスダックが年初来安値を更新するなか、グロース銘柄も手掛けづらい。
■三菱自、22/3上方修正 営業利益870億円←700億円、コンセンサス上回る
三菱自<7211>は2022年3月期業績予想の修正を発表。売上高は2兆円から2兆380億円、営業利益を700億円から870億円に上方修正した。コンセンサス(756億円程度)を上回る。半導体供給不足などによる販売台数減少の影響を反映する一方、売価・車種構成、販売費の好転の他、為替の好転などの外部要因を反映した。また、為替レートは、1ドル112円、1ユーロ130円を見込んでいる。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(26700.11、+109.33)
・米原油先物は上昇(101.70、+3.16)
・米長期金利は低下
・米国景気の拡大
・コロナ流行下の経済活動正常化
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・ホンダ<7267>45年めど2輪ガソリン車製販終了へ、全て電動・新エネ車に
・NTT<9432>スカパーと宇宙DC構築で新会社、24年度光データリレーサービス
・デンソー<6902>台湾UMCと協業、三重工場に専用半導体ライン
・ローム<6963>台湾デルタ電子と協業、電源システム向けGaNパワー半導体開発
・富士通<6702>リコーにスキャナー事業売却、非中核事業の整理加速
・双日<2768>ベトナムで4温度帯物流拡大、2年で輸送・保管量倍増
・三井物産<8031>「完全栄養食」有効性検証、血液検査を活用
・伊藤忠<8001>水素・アンモニア活用で脱炭素、マレーシア社と事業化調査
・豊田通商<8015>タグボートにバイオディーゼル、燃料供給船実証
・三菱自<7211>岡崎製作所を2日間停止、上海ロックダウンで部品不足
・グローリー<6457>エビラボと業務提携、飲食店向け機器・サービス提供
・ソニーG<6758>エムスリーとデジタル治療で新会社
・NESIC<1973>2社に出資、ローカル5G差別化で先手
・住友化学<4005>北・南米で新除草剤申請、農家向け1000億円規模
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・日銀金融政策決定会合(28日まで)
<海外>
・10:30 中・3月工業企業利益(2月:前年比+4.2%)
・10:30 豪・1-3月期消費者物価指数(前年比予想:+4.6%、10-12月期:+3.5%) <ST>
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