寄り付き概況

日経平均は355円安でスタート、レーザーテックや東エレクなどが下落

配信日時:2022/04/22 09:28 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;27197.80;-355.26TOPIX;1908.22;-19.78


[寄り付き概況]

 22日の日経平均は355.26円安の27197.80円と4日ぶり反落して取引を開始した。前日21日の米国株式市場は下落。ダウ平均は368.03ドル安の34792.76ドル、ナスダックは278.41ポイント安の13174.65で取引を終了した。3月の景気先行指数が過去最高を記録し、失業保険継続受給者数が1970年来で最小となる好調な経済指標を好感し、寄り付き後、上昇。その後、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が利上げペースを若干加速させる必要性に言及し5月連邦公開市場委員会(FOMC)でも0.5%ポイントの利上げも選択肢になることを確認すると、売りに拍車がかかり下落に転じた。金利の急伸を警戒し、引けにかけて下げ幅をさらに拡大した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。また、ウクライナでの戦闘激化や中国での新型コロナ感染拡大、インフレ長期化見通しや米長期金利の先高観測など懸念材料が引き続き多いことに加え、これから発表が本格化する22年3月期決算を見極めたいとして積極的な買いを手控える向きもあった。一方、昨日の日経平均が底堅く推移し、27300円台に位置する25日移動平均線を上抜けて取引を終了したことから、相場の基調は弱くないとの指摘もあり、株価下支え要因となったが、寄付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された3月の全国消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比0.8%上昇した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は同0.8%上昇だった。

 セクター別では、精密機器、非鉄金属、海運業、金属製品、機械などが値下がり率上位、空運業が値上がりしている。東証プライムの売買代金上位では、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、キーエンス<6861>、信越化<4063>、デンソー<6902>、ソニーG<6758>、ファナック<6954>、日産化<4021>、住友鉱<5713>、リクルートHD<6098>、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>、クボタ<6326>などが下落。他方、東芝<6502>、日本電産<6594>、ベイカレント<6532>、ディスコ<6146>などが上昇している。

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