注目トピックス 市況・概況
前場に注目すべき3つのポイント~27000円水準での底堅さは意識され、売り一巡後の押し目狙いの動き~
配信日時:2022/04/22 08:51
配信元:FISCO
22日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:27000円水準での底堅さは意識され、売り一巡後の押し目狙いの動き
■日電産、22/3営業利益 7.2%増 1714億円、23/3予想 22.5%増 2100億円
■前場の注目材料:日産自、電動車生産を再編、追浜工場で「キックス」、「リーフ」は栃木に
■27000円水準での底堅さは意識され、売り一巡後の押し目狙いの動き
22日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、こう着の強い相場展開になりそうだ。21日の米国市場はNYダウが368ドル安だった。3月の景気先行指数が過去最高を記録したほか、失業保険継続受給者数が1970年来で最小となる好調な経済指標が材料視され、買い先行で始まった。また、好決算銘柄を買う動きなどからNYダウは一時300ドルを超える上昇を見せた。ただし、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は国際通貨基金(IMF)のパネル討論会に参加し、利上げペースを若干加速させる必要性に言及し、5月連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%ポイントの利上げも選択肢になることを確認すると、長期金利の上昇が嫌気される格好から下落に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比365円安の27155円。円相場は1ドル128円40銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行で始まろう。もっとも、パウエル議長はFOMCを控えたブラックアウト期間入りを前に、利上げ観測を補強する可能性は指摘されていた。成長期待の高いグロース株には冷や水を浴びせられる格好とはなったが、来週には大型テック株の決算が相次ぐこともあり、NYダウの直近の強いリバウンドから見ても、いったんは利食いの出やすいタイミングだったと見られる。そのため、売り先行で始まるものの、日経平均は節目の27000円水準での底堅さは意識されやすいだろう。また、5日、75日線辺りが支持線として機能するようであれば、売り一巡後の押し目狙いの動きも入りそうだ。
ギャップスタートとなることから指数インパクトの大きい値がさ株が重荷となるため、TOPIX型優位の展開が見込まれるものの、TOPIXについては月末の浮動株比率変更に伴うウエート調整の動きも意識されるところ。ウエート上昇が見込まれるソニーG<6758>、東エレク<8035>などの売り一巡後の底堅い値動きの一方で、銀行や商社などウエート低下が見込まれる銘柄の鈍さが目立つようだと、日経平均型優位に動きやすいところ。まずは売り一巡後の底堅さを見極めたいところであろう。
また、昨夕に決算を発表した日本電産<6594>に市場の関心は集まりやすいところであるが、内容としてサプライズはない。その他の決算では、コスモス電<6772>、OKK<6205>、イーグル工<6486>、エイトレッド<3969>、新日本理化<4406>、オービック<4684>、レシップHD<7213>などに個人主体の資金が向かいやすいだろう。また、グロース銘柄については、マザーズ指数の動向とメルカリ<4385>の底入れを見極める状況が続きそうである。
■日電産、22/3営業利益 7.2%増 1714億円、23/3予想 22.5%増 2100億円
日電産<6594>が発表した2022年3月期決算は、売上高が前期比18.5%増の1兆9181.74億円、営業利益は同7.2%増の1714.87億円だった。なお、23年3月期は売上高が9.5%増の2兆1000億円、営業利益は22.5%増の2100億円を見込んでいる。コンセンサス(2220億円程度)には届かず。永守重信会長は、同日付で再び最高経営責任者(CEO)に就任することについて、早い決断と対処が必要と説明。短期的にやると述べたようだ。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(27553.06、+335.21)
・1ドル=128.30-40円
・米原油先物は上昇(103.79、+1.60)
・米国景気の拡大
・コロナ流行下の経済活動正常化
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・日産自<7201>電動車生産を再編、追浜工場で「キックス」、「リーフ」は栃木に
・日本電産<6594>永守会長がCEO復帰「あと3社買収」、工作機械売上高5000億円へ
・ディスコ<6146>受注残高778億円、前年2倍増で最高更新
・富士通<6702>ジョブ型拡大、一般社員4.5万人向け新制度導入
・ホンダ<7267>鈴鹿製作所の4輪生産5割減、4月計画下方修正
・三菱電機<6503>赤穂工場でも品質不正、変圧器検査で40年間
・三井物産<8031>アニマルヘルス参入、仏セバと合弁
・ENEOS<5020>ENEOSなど京浜地区に水素・アンモニア拠点
・丸紅<8002>サウジで造水、淡水化プラント25年間保守・運転
・愛知製鋼<5482>次世代電動アクスル開発、小型・軽量・省資源化
・技研製作所<6289>保管中充電、EV駐車場、パッケージ提供
・日立建機<6305>子会社に30億円投資、滋賀工場生産能力を拡大
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 3月全国消費者物価指数(生鮮品除く)(前年比予想:+0.8%、2月:+0.6%)
<海外>
・特になし <ST>
■株式見通し:27000円水準での底堅さは意識され、売り一巡後の押し目狙いの動き
■日電産、22/3営業利益 7.2%増 1714億円、23/3予想 22.5%増 2100億円
■前場の注目材料:日産自、電動車生産を再編、追浜工場で「キックス」、「リーフ」は栃木に
■27000円水準での底堅さは意識され、売り一巡後の押し目狙いの動き
22日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、こう着の強い相場展開になりそうだ。21日の米国市場はNYダウが368ドル安だった。3月の景気先行指数が過去最高を記録したほか、失業保険継続受給者数が1970年来で最小となる好調な経済指標が材料視され、買い先行で始まった。また、好決算銘柄を買う動きなどからNYダウは一時300ドルを超える上昇を見せた。ただし、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は国際通貨基金(IMF)のパネル討論会に参加し、利上げペースを若干加速させる必要性に言及し、5月連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%ポイントの利上げも選択肢になることを確認すると、長期金利の上昇が嫌気される格好から下落に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比365円安の27155円。円相場は1ドル128円40銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行で始まろう。もっとも、パウエル議長はFOMCを控えたブラックアウト期間入りを前に、利上げ観測を補強する可能性は指摘されていた。成長期待の高いグロース株には冷や水を浴びせられる格好とはなったが、来週には大型テック株の決算が相次ぐこともあり、NYダウの直近の強いリバウンドから見ても、いったんは利食いの出やすいタイミングだったと見られる。そのため、売り先行で始まるものの、日経平均は節目の27000円水準での底堅さは意識されやすいだろう。また、5日、75日線辺りが支持線として機能するようであれば、売り一巡後の押し目狙いの動きも入りそうだ。
ギャップスタートとなることから指数インパクトの大きい値がさ株が重荷となるため、TOPIX型優位の展開が見込まれるものの、TOPIXについては月末の浮動株比率変更に伴うウエート調整の動きも意識されるところ。ウエート上昇が見込まれるソニーG<6758>、東エレク<8035>などの売り一巡後の底堅い値動きの一方で、銀行や商社などウエート低下が見込まれる銘柄の鈍さが目立つようだと、日経平均型優位に動きやすいところ。まずは売り一巡後の底堅さを見極めたいところであろう。
また、昨夕に決算を発表した日本電産<6594>に市場の関心は集まりやすいところであるが、内容としてサプライズはない。その他の決算では、コスモス電<6772>、OKK<6205>、イーグル工<6486>、エイトレッド<3969>、新日本理化<4406>、オービック<4684>、レシップHD<7213>などに個人主体の資金が向かいやすいだろう。また、グロース銘柄については、マザーズ指数の動向とメルカリ<4385>の底入れを見極める状況が続きそうである。
■日電産、22/3営業利益 7.2%増 1714億円、23/3予想 22.5%増 2100億円
日電産<6594>が発表した2022年3月期決算は、売上高が前期比18.5%増の1兆9181.74億円、営業利益は同7.2%増の1714.87億円だった。なお、23年3月期は売上高が9.5%増の2兆1000億円、営業利益は22.5%増の2100億円を見込んでいる。コンセンサス(2220億円程度)には届かず。永守重信会長は、同日付で再び最高経営責任者(CEO)に就任することについて、早い決断と対処が必要と説明。短期的にやると述べたようだ。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(27553.06、+335.21)
・1ドル=128.30-40円
・米原油先物は上昇(103.79、+1.60)
・米国景気の拡大
・コロナ流行下の経済活動正常化
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・日産自<7201>電動車生産を再編、追浜工場で「キックス」、「リーフ」は栃木に
・日本電産<6594>永守会長がCEO復帰「あと3社買収」、工作機械売上高5000億円へ
・ディスコ<6146>受注残高778億円、前年2倍増で最高更新
・富士通<6702>ジョブ型拡大、一般社員4.5万人向け新制度導入
・ホンダ<7267>鈴鹿製作所の4輪生産5割減、4月計画下方修正
・三菱電機<6503>赤穂工場でも品質不正、変圧器検査で40年間
・三井物産<8031>アニマルヘルス参入、仏セバと合弁
・ENEOS<5020>ENEOSなど京浜地区に水素・アンモニア拠点
・丸紅<8002>サウジで造水、淡水化プラント25年間保守・運転
・愛知製鋼<5482>次世代電動アクスル開発、小型・軽量・省資源化
・技研製作所<6289>保管中充電、EV駐車場、パッケージ提供
・日立建機<6305>子会社に30億円投資、滋賀工場生産能力を拡大
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 3月全国消費者物価指数(生鮮品除く)(前年比予想:+0.8%、2月:+0.6%)
<海外>
・特になし <ST>
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