注目トピックス 市況・概況
21日の米国市場ダイジェスト:NYダウ368ドル安、急速な利上げを警戒
配信日時:2022/04/22 07:43
配信元:FISCO
■NY株式:NYダウ368ドル安、急速な利上げを警戒
米国株式市場は下落。ダウ平均は368.03ドル安の34792.76ドル、ナスダックは278.42ポイント安の13174.65で取引を終了した。3月の景気先行指数が過去最高を記録し、失業保険継続受給者数が1970年来で最小となる好調な経済指標を好感し、寄り付き後、上昇。その後、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が利上げペースを若干加速させる必要性に言及し5月連邦公開市場委員会(FOMC)でも0.5%ポイントの利上げも選択肢になることを確認すると、売りに拍車がかかり下落に転じた。金利の急伸を警戒し、引けにかけて下げ幅をさらに拡大。セクター別では、自動車・自動車部品や電気通信サービスが上昇した一方、半導体・同製造装置、エネルギーが下落した。
航空会社のユナイテッド(UAL)は予約の大幅増加で22年の黒字回復見通しを示し、上昇。同業のアメリカン(AAL)も四半期決算で3月の収益がパンデミック前の水準を上回ったとしたほか、予約状況が強く、売上が燃料コストの上昇を打ち消すと楽観的な第2四半期の見通しを示し、買われた。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は決算でコストの上昇にもかかわらず利益率の上昇が好感され、上昇。一方で、オンラインの中古車販売のカーバナ(CVNA)は四半期決算で損失が予想程拡大しなかったものの、サプライチェーン問題などが影響した悲観的な見通しを示し、下落した。
写真・動画共有アプリのスナップ(SNAP)は取引終了後に決算を発表。予想外に調整後1株あたり損失を計上したほか、売上も予想を下回ったが、時間外取引で上昇している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル強含み、パウエルFRB議長が5月FOMCで0.5ポイント利上げの可能性を示唆
21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、128円04銭から128円71銭まで上昇し、128円39銭で引けた。失業保険継続受給者数が1970年1月以降で最小となったほか、4月フィラデルフィア連銀製造業景況指数の仕入れ価格が上昇し、高水準となったことに加えて、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が若干さらに速やかな利上げの必要性に言及し、5月連邦公開市場委員会(FOMC)での50bpの利上げも選択肢としたため、ドル買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.0844ドルから1.0831ドルまで下落し、1.0832ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は成長リスクが下方に傾斜しているとしたためユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は139円74銭から138円94銭まで下落。ポンド・ドルは1.3076ドルまで上昇後、1.3022ドルまで下落した。英中央銀行金融政策委員会のマン委員が速やかな利上げを支持する姿勢を見せたためポンド買いが一時強まったが、ベイリー英中銀総裁がインフレ対処と同時に、実質金利ショックによるリセッションリスク対応の必要性に言及したためポンド買いが一段落。ドル・スイスは0.9489フランから0.9553フランまで上昇した。
■NY原油:強含みで103.79ドル、一時105.42ドルまで買われる
NY原油先物6月限は小幅高(NYMEX原油6月限終値:103.79 ↑1.60)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比+1.60ドルの103.79ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは102.01ドル-105.42ドル。アジア市場で102.01ドルまで下げた後、供給不安は払しょくされていないことから、ニューヨーク市場の中盤にかけて105.42ドルまで上昇。ただ、米長期金利の上昇や株安を意識して上げ渋り、通常取引終了後の時間外取引では104ドルを挟んだ水準で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 38.91ドル -0.75ドル(-1.89%)
モルガン・スタンレー(MS) 88.91ドル -1.70ドル(-1.88%)
ゴールドマン・サックス(GS)334.30ドル -6.76ドル(-1.98%)
インテル(INTC) 47.50ドル -0.61ドル(-1.27%)
アップル(AAPL) 166.42ドル -0.81ドル(-0.48%)
アルファベット(GOOG) 2498.75ドル -66.16ドル(-2.58%)
フェイスブック(FB) 188.07ドル -12.35ドル(-6.16%)
キャタピラー(CAT) 232.57ドル -2.51ドル(-1.07%)
アルコア(AA) 72.20ドル -14.73ドル(-16.94%)
ウォルマート(WMT) 159.87ドル +0.24ドル(+0.15%) <ST>
米国株式市場は下落。ダウ平均は368.03ドル安の34792.76ドル、ナスダックは278.42ポイント安の13174.65で取引を終了した。3月の景気先行指数が過去最高を記録し、失業保険継続受給者数が1970年来で最小となる好調な経済指標を好感し、寄り付き後、上昇。その後、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が利上げペースを若干加速させる必要性に言及し5月連邦公開市場委員会(FOMC)でも0.5%ポイントの利上げも選択肢になることを確認すると、売りに拍車がかかり下落に転じた。金利の急伸を警戒し、引けにかけて下げ幅をさらに拡大。セクター別では、自動車・自動車部品や電気通信サービスが上昇した一方、半導体・同製造装置、エネルギーが下落した。
航空会社のユナイテッド(UAL)は予約の大幅増加で22年の黒字回復見通しを示し、上昇。同業のアメリカン(AAL)も四半期決算で3月の収益がパンデミック前の水準を上回ったとしたほか、予約状況が強く、売上が燃料コストの上昇を打ち消すと楽観的な第2四半期の見通しを示し、買われた。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は決算でコストの上昇にもかかわらず利益率の上昇が好感され、上昇。一方で、オンラインの中古車販売のカーバナ(CVNA)は四半期決算で損失が予想程拡大しなかったものの、サプライチェーン問題などが影響した悲観的な見通しを示し、下落した。
写真・動画共有アプリのスナップ(SNAP)は取引終了後に決算を発表。予想外に調整後1株あたり損失を計上したほか、売上も予想を下回ったが、時間外取引で上昇している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル強含み、パウエルFRB議長が5月FOMCで0.5ポイント利上げの可能性を示唆
21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、128円04銭から128円71銭まで上昇し、128円39銭で引けた。失業保険継続受給者数が1970年1月以降で最小となったほか、4月フィラデルフィア連銀製造業景況指数の仕入れ価格が上昇し、高水準となったことに加えて、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が若干さらに速やかな利上げの必要性に言及し、5月連邦公開市場委員会(FOMC)での50bpの利上げも選択肢としたため、ドル買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.0844ドルから1.0831ドルまで下落し、1.0832ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は成長リスクが下方に傾斜しているとしたためユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は139円74銭から138円94銭まで下落。ポンド・ドルは1.3076ドルまで上昇後、1.3022ドルまで下落した。英中央銀行金融政策委員会のマン委員が速やかな利上げを支持する姿勢を見せたためポンド買いが一時強まったが、ベイリー英中銀総裁がインフレ対処と同時に、実質金利ショックによるリセッションリスク対応の必要性に言及したためポンド買いが一段落。ドル・スイスは0.9489フランから0.9553フランまで上昇した。
■NY原油:強含みで103.79ドル、一時105.42ドルまで買われる
NY原油先物6月限は小幅高(NYMEX原油6月限終値:103.79 ↑1.60)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比+1.60ドルの103.79ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは102.01ドル-105.42ドル。アジア市場で102.01ドルまで下げた後、供給不安は払しょくされていないことから、ニューヨーク市場の中盤にかけて105.42ドルまで上昇。ただ、米長期金利の上昇や株安を意識して上げ渋り、通常取引終了後の時間外取引では104ドルを挟んだ水準で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 38.91ドル -0.75ドル(-1.89%)
モルガン・スタンレー(MS) 88.91ドル -1.70ドル(-1.88%)
ゴールドマン・サックス(GS)334.30ドル -6.76ドル(-1.98%)
インテル(INTC) 47.50ドル -0.61ドル(-1.27%)
アップル(AAPL) 166.42ドル -0.81ドル(-0.48%)
アルファベット(GOOG) 2498.75ドル -66.16ドル(-2.58%)
フェイスブック(FB) 188.07ドル -12.35ドル(-6.16%)
キャタピラー(CAT) 232.57ドル -2.51ドル(-1.07%)
アルコア(AA) 72.20ドル -14.73ドル(-16.94%)
ウォルマート(WMT) 159.87ドル +0.24ドル(+0.15%) <ST>
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