寄り付き概況

日経平均は225円高でスタート、トヨタやキヤノンなどが上昇

配信日時:2022/04/20 09:26 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;27210.79;+225.70TOPIX;1911.72;+16.02


[寄り付き概況]

 20日の日経平均は225.70円高の27210.79円と続伸して取引を開始した。前日19日の米国株式市場は反発。ダウ平均は499.51ドル高の34911.20ドル、ナスダックは287.30ポイント高の13619.66で取引を終了した。企業決算への期待に寄り付き後、上昇。連邦地裁判事が全国的なマスク着用義務化を無効と判断したことを受け運輸保安局(TSA)と疾病対策センター(CDC)が、公共交通機関でのマスク着用義務を撤回したため経済活動再開への期待が一段と強まり、連邦準備制度理事会(FRB)の急速な利上げや金利高への警戒感を相殺。売られていたハイテクセクターでも買戻しが強まり、引けにかけて、主要株式指数は上げ幅を拡大した。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要3指数(ダウ平均、ナスダック総合指数、S&P500)が上昇したことが東京市場の株価の支えとなり、また、外為市場で1ドル=129円30銭前後と昨日15時頃に比べ1円20銭ほど円安・ドル高に振れ、輸出株などの株価支援要因となった。一方、ウクライナでの戦闘激化や中国での新型コロナ感染拡大、米長期金利の先高観測やインフレ長期化懸念など、株価の重しとなる要因が引き続き意識されたことに加え、ここから発表が本格化する22年3月期決算を見極めたいとして積極的な買いを手控える向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された3月の貿易収支は4124億円の赤字だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値は1008億円の赤字だった。

 セクター別では、輸送用機器、空運業、精密機器、金属製品、ゴム製品などが値上がり率上位、鉱業、石油石炭製品、非鉄金属が値下がりしている。東証1部の売買代金上位では、トヨタ<7203>、ホンダ<7267>、日産自<7201>、SUBARU<7270>、住友大阪<5232>、東エレク<8035>、ソニーG<6758>、キヤノン<7751>、日立<6501>、ファナック<6954>、HOYA<7741>、任天堂<7974>、資生堂<4911>、7&iHD<3382>、伊藤忠<8001>などが上昇。他方、住友鉱<5713>、INPEX<1605>、川崎汽船<9107>、東電力HD<9501>、KDDI<9433>などが下落している。

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