Reuters Japan Online Report Business News

米ロッキード第1四半期は減収減益、ウクライナ戦争でミサイル防衛の需要増大

配信日時:2022/04/20 08:03 配信元:REUTERS

[19日 ロイター] - 米防衛機器大手ロッキード・マーチンが19日発表した第1・四半期決算は、売上高と利益がともに減少した。新型コロナウイルスのパンデミックをきっかけとしたサプライチェーン(供給網)混乱がもたらす逆風が、インフレ圧力によって一段と強まった。

純売上高は前年同期比約8%減の149億6000万ドル。純利益は前年同期の18億4000万ドル(1株当たり6.56ドル)から17億3000万ドル(6.44ドル)に落ち込んだ。

ただ、ロシアのウクライナ侵攻を受けて同社のミサイル防衛システム需要は高まっている。テイクレット最高経営責任者(CEO)は「世界中からTHAAD(終末高高度防衛ミサイル)やPAC─3ミサイル防衛システムに対する引き合いのシグナルを得ている」と語り、特にウクライナで病院や鉄道駅などが攻撃される光景が目にされる中で、各国政府は有効なミサイル防衛システムの保有価値を認識していると説明した。

同社は今年全体の売上高見通しは従来の約660億ドルに据え置いた。これはアナリスト予想におおむね一致している。

ニュースカテゴリ