為替水準にはコメントせず、急速な変動「望ましくない」＝鈴木財務相

［東京　１９日　ロイター］ - 鈴木俊一財務相は１９日、為替市場の動向について「為替の安定が重要であり、急速な変動、これは望ましくない」との考えを改めて示した。為替水準そのものに関しては「私の発言が変に影響してもいけないのでコメントはしない」と述べるにとどめた。同日午前の閣議後会見で語った。

足元の円安進行については「最近の円安の進行を含め為替市場の動向、それから経済に対する影響、これを緊張感を持って注視している」と述べた。その上で主要７カ国（Ｇ７）などで合意済みの考えに沿って「米国などの通貨当局と緊密な意思疎通を図りながら、適切に対応しなければならない」とした。

一方、２０カ国・地域（Ｇ２０）財務相・中央銀行総裁会議への出席について鈴木財務相は「先ほどの閣議でも出張が正式に認められ、きょうの夕方、午後に出発したい」と語った。

近く決定する物価高対策に関しては「まずは予備費を活用した迅速な対応を優先したい」と述べた。