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ブラックロック、脱炭素目標持つ投資先の割合が2030年に75%に

配信日時:2022/04/14 18:51 配信元:REUTERS

[ロンドン 14日 ロイター] - 世界最大の資産運用会社ブラックロックは14日、2030年の投資ポートフォリオについて、50年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロ(ネットゼロ)にするという科学的目標を持つ企業や政府が占める割合が少なくとも75%になるとの予測を示した。現在の割合は25%。

ブラックロックは、運用資産の排出量ネットゼロ化を目指す資産運用会社の団体「ネット・ゼロ・アセット・マネージャーズ・イニシアティブ(NZAMI)」に21年3月に加盟した。加盟会社は30年の目標を設定することが求められる。

ただ、今回示したのは予測で目標ではない。また予測は、21年9月末の総資産の77%に関連する排出量を対象とし、地方債など現在信頼できるデータがない資産は除外している。

「この移行における当社の役割は、顧客に対するフィデューシャリー(受託者)として投資リスクと投資機会を誘導することで、実体経済における特定の脱炭素化の結果を実行することでない」とし「世界経済を反映する当社の顧客のポートフォリオは、持続的で一貫した政府の政策、技術の飛躍的進歩の加速、企業のビジネスモデルへの大幅な適応なしではネットゼロに到達できない」と述べた。

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