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午後3時のドルは125円前半で軟調、米金利低下や調整売りに押される

配信日時:2022/04/14 15:23 配信元:REUTERS

[東京 13日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(125.66/67円)に比べてドル安/円高の125.41/43円で推移している。時間外取引の米長期金利の低下や、前日に20年ぶりの円安水準である126円台を付けた達成感から、ドルの調整売りが優勢となった。

FXcoinの取締役、上田眞理人氏は、米金利の低下に伴うドルの調整売りはたびたび起こり得るととした上で、「日米の金融政策の乖離を背景としたドル高/円安トレンドに変化はないことから、ドル/円は再び上方向に向かう」との見方を示す。

前日発表された3月の米卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比1.4%上昇し、改訂があった2009年12月以来12年超ぶりの大幅な伸びとなった。

市場の一部ではインフレがピークを付けた可能性があるとの見方がでているものの、

「物価上昇ペースがどの程度鈍化するのかも不透明であり、米国の金融引き締めスケジュールに影響を与えるものではない」と、三井住友銀行チーフストラテジストの宇野大介氏と指摘する。

宇野氏は今後のドル円相場について、「チャート上の明確なポイントである135.20円を目指す展開になる」との見方を示した。

ユーロ/ドルは1.0908/12ドル、ユーロ/円は136.80/84円と強含み。今晩の欧州中央銀行(ECB)理事会を控え様子見ムードも広がっている。

ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)やカナダ銀行(BOC、中央銀行)はインフレ抑制のため、50ベーシスポイント(bp)利上げを行うなど金融引き締め姿勢を示しており、「ECBもタカ派的な姿勢を示した場合は、他の中銀との日本の金融政策の乖離がさらに際立ち、円は売られやすい」(国内金融機関)との声が聞かれた。

ドル/円   ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 125.41/43 1.0908/12 136.80/84

午前9時現在 125.35/37 1.0893/97 136.56/60

NY午後5時 125.66/67 1.0885/89 136.83/87

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