寄り付き概況

日経平均は82円高でスタート、東電力HDやJALなどが上昇

配信日時:2022/04/14 09:31 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;26925.64;+82.15TOPIX;1894.84;+4.78


[寄り付き概況]

 14日の日経平均は82.15円高の26925.64円と続伸して取引を開始した。前日13日の米国株式市場は反発。ダウ平均は344.23ドル高の34564.59ドル、ナスダックは272.02ポイント高の13643.59で取引を終了した。3月生産者物価指数(PPI)の伸びが予想を上回り過去最大を記録したため、寄り付き後、下落。同時に、インフレがピークに近いとの見解が強まり、金利が低下に転じると安心感から買戻しが強まり、上昇に転じた。さらに、ハイテクも買われ相場の上昇を後押しし、引けにかけ上げ幅を拡大した。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなり、特に、ナスダック総合指数やフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2%超の上昇となり、ダウ平均(1.0%上昇)より上昇率が大きかったことが東京市場のハイテク株や半導体関連株の株価支援要因となった。一方、ウクライナでの戦闘激化や、北朝鮮による核実験の兆候、中国での新型コロナ感染拡大など懸念材料が多いことに加え、今日は欧州中央銀行(ECB)理事会の結果発表、3月の米小売売上高発表など市場の関心が高いイベントが予定されており、これらの結果を見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は4月3-9日に国内株を2週連続で買い越した。買越額は1兆6754億円だった。

 セクター別では、空運業、鉱業、石油石炭製品、非鉄金属、陸運業などが値上がり率上位、輸送用機器、海運業、水産・農林業、パルプ・紙、銀行業などが値下がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、東電力HD<9501>、JAL<9201>、ANA<9202>、塩野義薬<4507>、三井物産<8031>、川崎汽船<9107>、ベイカレント<6532>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、HOYA<7741>、丸紅<8002>、住友鉱<5713>、JR東<9020>などが上昇。他方、トヨタ<7203>、ホンダ<7267>、エムスリー<2413>、リクルートHD<6098>、ローツェ<6323>、日本電産<6594>、キーエンス<6861>などが下落している。

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