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カナダ中銀が50bp利上げ、インフレ対応に追加引き締め表明

配信日時:2022/04/14 00:31 配信元:REUTERS

[オタワ 13日 ロイター] - カナダ銀行(BOC、中央銀行)は13日、政策金利である翌日物金利の誘導目標を50ベーシスポイント(bp)引き上げ、1.0%にすると発表した。利上げ幅は約20年ぶりの大きさ。ロシアによるウクライナ侵攻が一部要因になりインフレが高進する中、一段の引き締めを実施していく姿勢を示した。

中銀は、新型コロナウイルス感染拡大を受けた景気支援策の一環として買い入れた債券の再投資の終了も決定。いわゆる量的引き締めにも着手した。

決定は双方ともアナリスト予想通り。前回50bpの幅での利上げが実施されたのは2000年5月。

中銀は「インフレ高進が続くとの観測が根付くリスクが高まっている」とし、「金利はさらに上昇する必要がある」とした。

カナダの2月のインフレ率は5.7%。約30年ぶりの高水準を付け、中銀が設定するインフレ目標レンジ(1─3%)を11カ月連続で上回った。

こうした中、中銀は3月に25bpの利上げを決定。約3年ぶりの金融引き締めに踏み切っていた。

中銀は今回、インフレ見通しを上方修正。上半期は6%をやや下回る水準とし、1月時点の5%から引き上げた。通年では5.3%とし、4.2%から上方修正。ロシアによるウクライナ侵攻を受けたエネルギー価格の上昇や供給網の制約などが背景にあるとした。

経済成長率については、個人消費に牽引され第2・四半期は年率6%と、第1・四半期の倍のペースに加速するとの見方を示した。

中銀は4月の金融政策報告で「経済におけるスラック(需給の緩み)が吸収され、生産能力を超えて経済が動き始めたことが広範な指標で示唆されている」とした。

BMOキャピタル・マーケッツのチーフ・エコノミスト、ダグ・ポーター氏は「インフレ対応という大きな課題に直面していることを踏まえると、極めて積極的な行動が正当化される」とし、「6月に50bpの追加利上げが決定される公算が大きい」との見方を示した。

次回の政策決定会合は6月1日。

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