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米卸売物価、3月は1.4%上昇 予想上回る

配信日時:2022/04/14 00:12 配信元:REUTERS

[ワシントン 13日 ロイター] - 米労働省が13日発表した3月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比1.4%上昇した。2月の0.9%上昇から加速した。サービス需要の急増を背景に上昇率は予想を上回り、インフレがしばらく高止まりする可能性を示唆している。

3月の前年同月比は11.2%上昇し、前年同月比の集計が始まった2010年11月以降で最大。2月は10.3%上昇していた。

ロイターがまとめた3月のエコノミスト予想は前月比1.1%上昇、前年同期比10.6%上昇だった。

ロシアのウクライナ侵攻により、原油や小麦、ヒマワリ油など商品価格が上昇した。

変動が大きい食品とエネルギー、貿易サービス部門を除いたコア指数は前月比0.9%上昇。前年同月比は7.0%上がった。2月は前月より0.2%上がり、前年同月比は6.7%上昇だった。

2カ月目に入ったロシアとウクライナの戦争と、新型コロナウイルスの感染再拡大を抑えるための中国でのロックダウン(都市封鎖)によって、サプライチェーン(供給網)がさらに混乱し、一部の商品不足が悪化すると見られている。

米政府が12日発表した3月の消費者物価指数の前月比上昇率は2005年9月以来、16年半ぶりの大きさとなった。ガソリン価格の上昇が押し上げた。

インフレはどのデータも米連邦準備理事会(FRB)が目標とする2%を大幅に超えているが、ピークに達したという慎重な楽観論がある。

FRBは3月、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げ、3年超ぶりの利上げを始めた。FRBが今月6日に公表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨は、今後の大きな利上げの下地を作るものとなったように映った。FRBは保有資産縮小を近く始めると予想されている。

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