ユーロ圏の銀行、第2四半期に法人融資基準を厳格化へ＝ＥＣＢ

［フランクフルト　１２日　ロイター］ - １２日に公表された欧州中央銀行（ＥＣＢ）の調査によると、ユーロ圏の銀行が第２・四半期に法人向けの融資基準を大幅に厳格化する方針だ。ロシアによるウクライナ侵攻を受けて見通しが圧迫され、銀行のリスク許容度が低下する。

ＥＣＢによると、高インフレや供給網の混乱を背景としたリスクの高まりにより、銀行は既に第１・四半期に融資基準を厳格化していた。

しかし、銀行がウクライナでの戦争に伴う影響からバランスシートを防衛する必要に迫られ、投入価格の上昇を巡る懸念も続いており、第２・四半期には融資基準が一段と厳しくなる公算が大きい。

ＥＣＢは「ウクライナ戦争による経済への影響が不透明で、金融緩和策の巻き戻しも見込まれる中、銀行はネットベースで、法人向けの融資基準を大幅に厳格化すると予想している」と指摘。

「住宅ローンやその他の消費者向け融資の基準も、緩やかながらも厳格化される見込みだ」とした。