寄り付き概況

日経平均は214円安でスタート、ファナックや日本電産などが下落

配信日時:2022/04/12 09:25 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;26606.87;-214.65TOPIX;1880.22;-9.42


[寄り付き概況]

 12日の日経平均は214.65円安の26606.87円と続落して取引を開始した。前日11日の米国株式市場は下落。ダウ平均は413.04ドル安の34308.08ドル、ナスダックは299.04ポイント安の13411.96で取引を終了した。消費者物価指数(CPI)の発表や金融決算を控え、警戒感から寄り付き後、下落。中国で新型コロナ感染拡大による都市封鎖が継続していることなどがさらなる景気減速やインフレ懸念に繋がり終日軟調推移となった。金利高でハイテクも売られ、引けにかけて、主要株式指数は下げ幅を拡大した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が下落した流れを引き継いだことに加え、ウクライナ情勢の先行き不透明感や、対ロ制裁の強化による世界経済への影響、中国での新型コロナ感染拡大、インフレ高進や米金融引き締め加速観測など引き続き懸念材料が多く株価の重しとなった。一方、昨日、日経平均が下落したものの、このところ下値目途として意識されている25日移動平均線を上回って取引を終了したことを受け、ここからの下値余地は大きくないとの見方から、押し目買いが入りやすかった。また、外為市場で1ドル=125円40銭前後と昨日15時頃に比べ40-50銭ほど円安・ドル高に振れたことが東京市場の輸出関連株の株価下支え要因となったが、寄付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された3月の国内企業物価指数は、前年同月比9.5%上昇した。QUICKがまとめた民間予測の中央値は同9.3%上昇だった。今日は、サークレイス<5029>が東証グロースに上場した。

 セクター別では、海運業、精密機器、電気機器、医薬品、機械などが値下がり率上位、保険業、ゴム製品、銀行業、電気・ガス業、その他金融業などが値上がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、ソニーG<6758>、ファナック<6954>、日本電産<6594>、キーエンス<6861>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>、ファーストリテ<9983>、HOYA<7741>、アステラス薬<4503>、第一三共<4568>、エムスリー<2413>などが下落。他方、東電力HD<9501>、第一生命HD<8750>、東京海上<8766>、三菱UFJ<8306>、三菱重<7011>、ベイカレント<6532>、KDDI<9433>、SHIFT<3697>、7&iHD<3382>、OLC<4661>などが上昇している。

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