寄り付き概況

日経平均は317円安でスタート、ソフトバンクGや商船三井などが下落

配信日時:2022/04/07 09:27 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;27032.42;-317.88TOPIX;1899.79;-23.12


[寄り付き概況]

 7日の日経平均は317.88円安の27032.42円と続落して取引を開始した。前日6日の米国株式市場は続落。ダウ平均は144.67ドル安の34496.51ドル、ナスダックは315.35ポイント安の13888.82で取引を終了した。3月開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録公表を控えた金利高に伴うハイテク株の下落が重しとなり、寄り付き後、下落。議事録では、保有資産縮小計画で削減ペースが明らかになり、さらに、年内数回0.5%の利上げが実施される可能性が示唆されたため、急激な引き締めで景気減速に繋がるとの懸念も強まり、一時売りが加速。同時に、想定通りの内容でほぼ織り込み済みと見られ、引けにかけては押し目買いに下げ幅を縮小した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が続落したことが東京市場の株価を抑え、特に、ナスダック総合指数、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2%を超す下げとなり、ダウ平均(0.4%下落)より下落率が大きかったことが東京市場のハイテク株や半導体関連株の買い手控え要因となった。また、引き続き、ウクライナ情勢の先行き不透明感や、対ロ制裁の強化による世界経済への影響、中国での新型コロナ感染拡大、インフレ高進や米金融引き締め加速観測など懸念材料が多く、株価の重しとなった。一方、国際エネルギー機関(IEA)が石油備蓄の追加放出を決めたことから過度なインフレ警戒感が後退し、株価の支えとなり、また、昨日の日経平均が400円を超す下げとなったことから押し目買いも入りやすかったが、寄付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は3月27日-4月2日に国内株を10週ぶりに買い越した。買越額は5432億円だった。今日は、エフビー介護サービス<9220>が東証スタンダードに上場した。

 セクター別では、海運業、不動産業、金属製品、電気機器、石油石炭製品などが値下がり率上位、医薬品が値上がりしている。東証1部の売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>、日立<6501>、日本電産<6594>、村田製<6981>、ホンダ<7267>、OLC<4661>、オリックス<8591>、東京海上<8766>、キリン<2503>、住友鉱<5713>、東電力HD<9501>などが下落。他方、アステラス薬<4503>、7&iHD
<3382>などが上昇している。

<FA>

Copyright(c) FISCO Ltd. All rights reserved.

ニュースカテゴリ